年内婚約 2017 Vol.12

「俺のものになればいいのに...」情熱的な恋人に前のめる女が、夢砕かれた意外なギフト

―私、年内に婚約するー

都心で煌びやかな生活を送る麻里・28歳は、ある日突然、こんな決意を固めた。

女の市場価値を冷静に受け止めれば、20代で結婚した方が絶対お得に決まっている。

掲げた目標は“今年中にプロポーズされる”こと。

麻里は本気の婚活を決意し、とうとう運命の男・優樹に出会う。しかし、なかなかデートに誘われず告白もされない。彼には、実は別れられない恋人がいたが、修羅場の末、麻里は優樹の奪還を果たした


「麻里ちゃん、大好きだよ...」

優樹が優しく耳元で囁くたび、麻里はトロけそうな幸せに酔いしれる。

今日一日で、一体どれだけ愛を囁き合っただろうか。

「私も大好き」

優樹の元カノを撃退し、晴れて恋人同士になった二人は、とにかくラブラブMAX状態である。

この週末は「ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ」に小旅行にやって来たが、二人は部屋の窓から紅葉に色づき始めた強羅の山々を眺めながら、一歩も外に出ずにイチャイチャしていた。

とにかく毎日会いたい、一日でも会えない日があると寂しい、数時間LINEが既読にならないだけで胸がハラハラと落ち着かない...

なんて、普段なら鼻で笑いたくなるような少女漫画級の恋に、麻里はどっぷりと浸かっている。

「麻里ちゃんが、俺のものになればいいのに...」

麻里の身体をきつく抱きしめながら、優樹は切なそうに呟く。

―そんなの簡単よ。方法は、たった一つじゃない...。

心の中で返事をしながら、麻里は“年内婚約”という目標が叶いつつあるこの現状に、一人興奮して震えそうだった。

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