年内婚約 2017 Vol.11

彼の電話に出た、意地悪オンナ。2番手の女が「勝てる」と確信した修羅場のストラテジー

―私、年内に婚約するー

都心で煌びやかな生活を送る麻里・28歳は、ある日突然、こんな決意を固めた。

女の市場価値を冷静に受け止めれば、20代で結婚した方が絶対お得に決まっている。

掲げた目標は“今年中にプロポーズされる”こと。

麻里は本気の婚活を決意し、とうとう運命の男・優樹に出会う。しかし、彼からなかなか誘われず、やっとデートを実現させ定期的に会うようになっても告白されない

そんな彼の秘密とは...?


「...あなた、だれ?」

電話に出たのは、優樹ではなかった。

「もしもし?」

ドスの効いた敵意丸出しの女の低い声が耳に響き、思考回路が停止する。

「...ま、間違えました」

現代のスマホ発信で、間違え電話などありえない。しかし、ひどい困惑に陥った麻里は、うわずった声でマヌケな言葉を口にしてしまう。

「いいえ、間違ってないと思いますよ。コレ、優樹の携帯ですから」

相手の女にも、麻里の弱気な動揺が伝わったのだろうか。まるで嘲笑うかのような意地悪い声色で、こちらを詰めにかかっている。

「どうせ、最近コソコソ優樹とデートしてる女でしょ?外銀男好きのミーハーなにゃんにゃんOLかしら。そういうことなので、諦めてくださいね」

女は勝ち誇ったように言うと、一方的に電話を切った。

―にゃんにゃんOL...?そういうことって、どういうこと...?

一体、何が起こったのだろうか。

麻里は自分でも気づかぬうちに、スマホを握りしめたまま、ポロポロと涙を流していた。

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