年内婚約 2017 Vol.8

“イチ、抜けた”!年内婚約をもくろむ28歳女に、卒業の兆しが見えた...?

―私、年内に婚約するー

都心で煌びやかな生活を送る麻里・28歳は、ある日突然、こんな決意を固めた。

女の市場価値を冷静に受け止めれば、20代で結婚した方が絶対お得に決まっている。

掲げた目標は“今年中にプロポーズされる”こと。

麻里は本気の婚活を決意したが、優良物件の男たちとのデートはうまく行かず元彼に心なびくものの「結婚」という言葉を出した途端に引かれてしまう。

そして麻里は、とうとう自分を騙した既婚男・浩一利用し運命の男に出会う...?


「後輩の、優樹です」

麻里が振り向いた先には、つい先ほど『上島珈琲店』で見惚れた男が立っていた。

派手ではないが、爽やかで整った顔立ちはハンサムで、控えめな優しい笑顔が素敵だった。一言でいえば、外見がとにかく超ド級に麻里のタイプなのだ。

彼はアフロ氏とガリ勉くんよりも後輩で、29歳だという。年齢的にも文句はない。

こんな素敵な人が外資系投資銀行に勤めるエリートで、スペックにも申し分がないだなんて、もはや運命としか思えなかった。

あまりの感激に、麻里はジワジワと頬が熱くなるのを感じる。

「あの...さっき、すぐ近くの上島珈琲で、本読んでましたよね?」

思わず聞いてしまうと、優樹は「えっ」と驚いた顔を見せた。

「い、いました!つい、小説に夢中になって遅刻しちゃって...すみません!」

恥ずかしそうに微笑んだ優樹と、視線が絡まる。

この瞬間、麻里は本能的に、自分はこの男の妻になりたいと強く思った。

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