年内婚約 2017 Vol.3

年内婚約 2017:“チヤホヤ”=“モテ”ではない。男を甘く見過ぎた美女が受けた、屈辱

―私、年内に婚約するー

都心で煌びやかな生活を送る麻里・28歳は、ある日突然、こんな決意を固めた。

というのも、麻里は気づいてしまったのだ。

“女は30歳過ぎてからが魅力的?年齢を重ねるほど、色気が増す?”

そんなの、絶対にウソである。

女の市場価値を冷静に受け止めれば、20代で結婚した方が絶対お得に決まっている。

掲げた目標は“今年中にプロポーズされる”こと。ヤバい元彼に費やしてしまった麻里は本気の婚活を決意し、優良物件の外銀男とのデートを楽しんだが...?


―浩一さんは既婚者よ。しかも二人の子持ち。早急に帰宅してー

「...は?」

親友のみゆきからのLINEを目にしたあと、麻里はショックのあまり、凍りついたようにしばらく動くことができなかった。

浩一は、たしかに目立つ欠点はなく感じのいい男だったが、それほどモテそうでもない、女慣れしてそうでもない、どちらかと言えば“草食”っぽい雰囲気を醸し出していた。

そんな男が既婚者で、しかも2児の父親だなんて。

―...何が哀しくて、既婚者と30分も散歩したわけ...?

踵に靴擦れまでこしらえ、ジミーチュウの華奢なヒールを傷め、夜の港区というコンクリートジャングルを延々と歩いた意味。

何よりも、浩一の紳士で純朴、かつ真面目そうな振る舞いに、自分は若干気持ちが傾いていたではないか。

やっと状況を飲み込み始めると、今度は心の奥底から、火を噴くような怒りが込み上げてくる。

―やられた。

超絶イケメンや富豪レベルの男ならまだしも、外銀エリートとはいえ、あんなヤワな男の罠にまんまと引っかかった自分に、とにかく腹が立って仕方がなかった。

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