年内婚約 2017 Vol.7

「僕に任せて。」エリート既婚男が独身女にオススメする“表に出ない男”の正体とは?

―私、年内に婚約するー

都心で煌びやかな生活を送る麻里・28歳は、ある日突然、こんな決意を固めた。

というのも、麻里は気づいてしまったのだ。

“女は30歳過ぎてからが魅力的?年齢を重ねるほど、色気が増す?”

女の市場価値を冷静に受け止めれば、20代で結婚した方が絶対お得に決まっている。

掲げた目標は“今年中にプロポーズされる”こと。

麻里は本気の婚活を決意したが、優良物件の男たちとのデートはうまくいかず元彼に心なびくものの「結婚」という言葉を出した途端に引かれてしまう。そして麻里は、とうとう自分を騙した既婚男・浩一利用することに決めた


「独身の素敵な男性を紹介してもらえませんか」

自分を騙した男に遠慮はいらない。麻里は敢えて、抑揚のない冷めた声を出してみる。

既婚(それも二児のパパ)であることがバレたにもかかわらず、なぜか執拗に自分に許しを乞うてくる男を、何となくいたぶってやりたい気持ちもあった。

婚活がスムーズに進まず、ストレスが溜まっているのかもしれない。

「も...もちろんだよ!うちの会社の、デキる後輩を紹介するよ」

すると浩一は、意外にもウキウキと声を弾ませ、嬉しそうに答える。

「え...浩一さんの会社の人なんて、みんな遊んでるでしょ?普通の、真面目な男性はいませんか」

下手に出る既婚男に対して、麻里の態度はどんどん付け上がる。

しかし浩一は、ますます媚びるように、まるで子どもをあやすような甘い口調で言った。

「麻里ちゃん、それは偏見だよ。表に出回ってない、本当に真面目で優秀な男はいるんだよ。僕に任せて」

一体何が楽しくて、彼は独身男とのバーターを買って出るのだろう。よっぽど家庭が崩壊でもしているのか、それとも単に暇なのか。

―男って、本当によく分からないわ。

麻里は心の中で溜息をつきながらも、この既婚男に淡い期待を寄せた。

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