年内婚約 2017 Vol.4

年内婚約 2017:食事会で「二度めまして」はツラいよ。撃沈女を狙う、元彼の甘い罠

―私、年内に婚約するー

都心で煌びやかな生活を送る麻里・28歳は、ある日突然、こんな決意を固めた。

というのも、麻里は気づいてしまったのだ。

“女は30歳過ぎてからが魅力的?年齢を重ねるほど、色気が増す?”

そんなの、絶対にウソである。

女の市場価値を冷静に受け止めれば、20代で結婚した方が絶対お得に決まっている。

掲げた目標は“今年中にプロポーズされる”こと。ヤバい元彼に3年間も費やした麻里は本気の婚活を決意し、優良物件の外銀男広告マンとのデートを楽しむつもりが、うまく行かず...?


「ウチ、すぐそこなんだ。寄ってくだろ?」

和也が当然のように言ったとき、麻里はあまりの驚きに言葉を失った。

ハッキリ言って、二人の食事は全く盛り上がらなかった。

というのも、和也の態度はとにかく上から目線で、「麻里ちゃんみたいな子って、何人も男がいるんだろ」「週の半分以上は飲み会でしょ」などと、麻里を完全に軽い女扱いする発言ばかり繰り返したからだ。

それだけではない。和也はたしかにイケメン広告マンで家柄も良いのだろうが、とにかく自慢話が多かった。

姉の結婚相手がどこぞやの御曹司だの、式にどれほどのVIPが出席しただの、父親の友人は大手企業の重鎮ばかりだの、麻里にとっては全く興味のないお家自慢を散々聞かされたのだ。

そんな男の部屋に、どうして自分が連れ込まれる必要があるだろう。

「いや...明日も朝早いし、帰ります...」

ぐっと怒りを堪え、麻里は穏便に断る。しかし和也のKY発言は、まだ収まらなかった。

「いいじゃん。あ、もちろんタクシー代なら出すよ?」

完全にドン引きする麻里に気づく様子もなく、和也はなんと、ドヤ顔で腰に手を回してきたのだ。

ーブチンー

その瞬間、麻里にはとうとう我慢の限界が訪れてしまった。

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