私たちは、東京にいる限り夢を見ている。
貧しい少女にガラスの靴を差し出す王子様が現れたように、いつかは幸せになれると。
だが必ず、自分が何者でもないと気づかされる時が来る。
神戸から上京し、港区女子へと変貌を遂げる真理亜と、その生き様を見つめる彩乃。
彼女たちが描く理想像は、現実なのか、それとも幻なのか...
真理亜に嫉妬しながらも、東京でもがきながら生きる彩乃。しかし真理亜がアメリカへ旅立ち、徐々に変わり始めた。3年後、真理亜が東京に戻ってくることになったのだが・・?
—真理亜が帰ってきたらしい。
私は、真理亜の帰国を彼女のInstagramで知った。
それも無理はない。LINEも変更し、携帯の番号も変えたため、多分真理亜は今の私の連絡先を知らない。
真理亜が東京を離れて2年くらい経った頃、私は全てをリセットしたくて、一度自分......
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この記事へのコメント
許されるの女子大生までだよ…
25過ぎてそれって地味な学生時代過ごした遅咲きの子みたいでみっともない…