私たちは、東京にいる限り夢を見ている。
貧しい少女にガラスの靴を差し出す王子様が現れたように、いつかは幸せになれると。
だが必ず、自分が何者でもないと気づかされる時が来る。
神戸から上京し、港区女子へと変貌を遂げる真理亜と、その生き様を見つめる彩乃。
彼女たちが描く理想像は、現実なのか、それとも幻なのか...
真理亜の育ちの良さに嫉妬しながらも、東京でもがきながら生きる彩乃。しかし急に真理亜がアメリカへ旅立ち、ホッとしていたのだが...
どうして私たちは、人のことが気になるのだろうか。
誰かが眩しくて、そして憎らしくてたまらなくなる。でもそれは、自分自身のコンプレックスを反映しているだけなのかもしれない。
◆
真理亜があっさりとアメリカへ旅立ってから、1年が過ぎようとしていた。
東京で一生懸命......
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この記事へのコメント
彩乃はきっと、彼氏も含め、心から愛されてないから、いつまで経っても満たされないんだと思う。
彩乃自身が人を見た目やスペックでしか判断してないから、相手もみんなそうなんだろうけど。
これからは、外見を武装するのではなく、中身を磨いて、そこを心から好きでいてくれる人と出会えるといいね。
来週のマリア、気になります。