私たちは、東京にいる限り夢を見ている。
貧しい少女にガラスの靴を差し出す王子様が現れたように、いつかは幸せになれると。
だが必ず、自分が何者でもないと気づかされる時が来る。
神戸から上京し、港区女子へと変貌を遂げる真理亜と、その生き様を見つめる彩乃。
彼女たちが描く理想像は、現実なのか、それとも幻なのか...
真理亜の育ちの良さに嫉妬しながらも、東京でもがきながら生きる彩乃だったが...
気がつけば、季節はいつの間にか冬になっていた。
私は、冬が嫌いだ。
人肌が無条件に恋しくなり、一人で過ごすには寂し過ぎる季節だから。
そしてクリスマスに向けてライトアップが始まった街並みも、時として何故か虚しさを助長する時がある。
キラキラ輝く東京の街は、一人......
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この記事へのコメント
そしてまりあは着実に力をつけ自立して30過ぎても幸せな結婚をして、常に周りに人がいて
ああわたしの周りには誰もいない、旦那はもう私には一切触れようとしないし女として終わってしまった、もうまりあ...続きを見るに一生勝てないんだとかなんとか言って悲壮感漂う女になってると思う。
東京で王子様を、さがす?
いつの時代のお姫様ですか?