エリート亮介の嫁探し Vol.8

新たな彼女候補現る!?女性不信のエリート男に「もう一度恋愛したい」と思わせた、小動物系女子

エリートとはフランス語のéliteが由来で、「選び抜かれた人」という意味だ。

日本で言われる“エリート”とは、学歴が高く且つ年収の高い男性を指す場合が多い。

東京大学出身、その後大学院を経て世界的IT企業のアメリカ本社への転職が決まっている亮介は、まさに世に言う”エリート”。

そんな亮介が、日本に一時帰国している半年の間に、日本での婚活を決意する。

しかし、亮介の婚活はなかなか苦戦を強いられた。

港区女子・瞳や、ホームパーティーで出会った綾乃サバサバ系女子・香奈とデートするが、亮介の理想とは異なった。

亮介の婚活はまだまだ続くー。


「よしっ。」

朝6時。履き慣れたランニングシューズに足を通し、日課としている朝の港区を走る。亮介は週に3~4日、こうして同じ時間に走ることにしている。

ー今日は8時から本社とミーティングをして、その後、昨日のシミュレーションのチェックをして・・・

朝のジョギングは目を覚まさせると同時に、今日の仕事の予定を整理する時間でもある。

けやき坂を通り過ぎ、TSUTAYAを右に曲がって麻布十番の駅近くに来たところで、「おはようございます。」と、爽やかな声がした。

彼女の名前は恵(めぐみ)といって、こうしてたまにジョギングで一緒になる。以前、亮介が走っている際、首にかけてあったタオルを落とし、恵が拾ってくれた。それ以来、挨拶程度に話す仲である。

「今朝は寒さ、少しましですね。」

恵について知っているのは3つだけだ。赤羽橋付近に住んでいて、職業は材料メーカーの経理 、そして、サラリーマンの彼氏持ち。

「おはよう。そうだね、走っていたら暑いくらいだ。」

亮介はスピードを落として恵に合わせた。いつも会えば5分から10分ほど会話をして、その後はそれぞれのペースに戻る。

「そう言えば、ちょっとアドバイスして欲しいことがあって・・・。」

恵とはジョギング中にしか会ったことがなく、普段の姿は知らない。年は20代後半位で、真面目そうな控えめな印象だ。顔は美人というよりは可愛い系で、大きくはないがくりっとした丸い目が、ウサギやリスなどの小動物を思わせる。

「もうすぐ彼氏の誕生日なんですけど、男の人って何をもらったら嬉しいですか?」

確か彼氏とは半年ほどの付き合いだと言っていた。初めての誕生日なので気合が入っているのだろう。

「そうだね、人によるからなぁ。彼氏ってどんな人?」

大好きな彼氏のために一生懸命にプレゼントを考える恵の姿が可愛くて、亮介は一緒になって案を出した。

「ありがとうございます!私、男友達がいないので、すごく参考になりました!じゃぁ、私はこっちの道行きますね。」

そう言って、恵は嬉しそうにかけて行った。

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