恋愛中毒 Vol.11

恋愛中毒:「裕福な生活なんか、いらない。」恋に狂った人妻を現実に引き戻した、衝撃の事実

人妻が恋するのは、罪なのか。

裕福で安定した生活を手に入れ、良き夫に恵まれ、幸せな妻であるはずだった菜月。

結婚後に出会った彼は、運命の男か、それとも...?

人妻の菜月は、独身の達也と出会い恋に堕ちてしまう。禁断の関係は夫にまで知られてしまうが、二人はめげずに愛を誓い、菜月はとうとう離婚を切り出したが...?


「彼は日系企業のサラリーマンだろ?こんな写真が出回ったら、どうなるか分かってるのかな...」

宗一は呟くように言いながら、表情一つ変えずに食事を続けている。ダイニングテーブルの上には、隠し撮りされた菜月と達也の写真が散らばったままだ。

一応は妻であるのに、夫のこの余裕は一体どこから湧いてくるのか、菜月には全く分からない。

5歳年上の貫禄なのか、それとも、妻の恋煩いは一時的なものだという絶対的な自信があるのだろうか。

「...悪いのは全部私だって、分かってます。でも宗一さんは、平気なの?浮気した私なんかと、夫婦を続けられるの?」

ここまで不貞が露わになった今、これから先も夫婦でいるなんて、そんなことは絶対に無理だと菜月は思う。

この事件から目を逸らし、無理に仮面夫婦を続けるよりも、別れた方がお互い良いに決まっているではないか。

「愛する妻を寝取られて、平気な男がいると思う?でも僕はとにかく、離婚なんて考えないよ。仮にそんなものに応じるとしても、はした金の慰謝料なんかじゃ済ませないからね。

訴訟を起こして、相手の男にはきちんと社会的制裁を加えるよ」

心臓が、ドクンと大きく嫌な音を立てる。

“社会的制裁”という言葉が、菜月の耳にやけに大きく響いた。

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