最近、銀座のコリドー街がにぎわっている。いい意味で銀座らしからぬフランクさがあり、夜な夜な多くの男女が訪れているのだ。
しかし、ちょっと騒がしすぎて…と感じる向きには、コリドー街近辺の小道や路地裏、ビルの上層階に潜む名店の数々をご紹介しよう。
喧騒からすっと離れて大人の時間が過ごせる、銀座の遊び場へご案内しよう。
本物の大人のための名店
素材を生かした頷く旨さ『魚河岸 佃喜知』
創業40年、2008年に現在の場所に移転した。71歳になった初代小林次寛氏が引退し、現在は2代目の娘夫婦が切り盛りする。
毎日、経木に手書きされるお品書きは、刺身、焼物、煮物、酢物、揚物など50種類以上。その最初を飾るのが、自慢の「本まぐろの中おち」だ。上質なものを安く提供できるのは、長年の付き合いがあるからこそ。
昔からの常連のほか、ここの料理の虜になった女性のひとり客も多い。
※こちらの店舗は現在移転しております。掲載内容は移転前の情報です。
ハイボールを片手に話が弾む大人の社交場
『銀座ROCK FISH』
銀座にありながら、全国のハイボールフリークを虜にする『ロックフィッシュ』は「通らずしてハイボールは語れない」とまで噂される有名店。
入手困難な復刻版の角瓶を使ったこだわりの一杯を求め、多くのファンが通い詰める。
ハイボールの他にも、希少な缶詰をアレンジしたおつまみなど、語りどころが多い店だけに、ついついうんちくを披露したくなるところ。
しかし、オーナーの間口一就氏は「ここではそれをやらないのが格好良い。うんちくを語ると、浅い人物に見えてしまいます」とバーでの流儀を教えてくれた。
ハイボールで食前の乾杯をした後は、お互いのことをゆっくりと語らうのがシックな過ごし方。
昭和の雰囲気の香るこの店が、その時間を洒脱に演出してくれる。
※こちらの店舗は現在閉店しております。
ワインと正統派日本料理のマリアージュ
『日本料理 銀座 大野』
銀座コリドー街の袋小路の奥に佇む一軒家。素材を生かしつつ、手をかけた料理は、どれも鮮やかに印象に残る。ワインリストにはマニアックなものから五大シャトーのものまで揃っており、正統派の日本料理とのマリアージュが楽しめる。
正統派の懐石料理はもちろん、20:30からは新鮮な魚介や、素材の持ち味を生かした温・冷菜、鍋物などもアラカルトで楽しめる。
フランスや沖縄など、様々な土地で料理を追究してきた料理長の大野敏彦氏が編み出す逸品の数々には、ソムリエでもある丸山大輔店長厳選のワインをぜひ。オザミグループ唯一の和食店として、自然派ワインを約250種揃えているのだ。
和食にワインを合わせたいなら、この店が最もおすすめである。
この記事へのコメント
コメントはまだありません。