恋愛中毒 Vol.6

恋愛中毒:2日間連絡がないだけで、何も手につかない。夫でない男に心奪われた、憐れな女

人妻が恋するのは、罪なのか。

裕福で安定した生活を手に入れ、良き夫に恵まれ、幸せな妻であるはずだった菜月。

結婚後に出会った彼は、運命の男か、それとも...?

身も蓋もない、無謀で純粋な恋に堕ちてしまった女は、美しく、ひたむきに、強かに、そして醜く成長していく。

人妻の菜月は、独身のフリをして参加した食事会で、独身の達也と出会い恋に堕ちてしまう。どんどん深まる二人の関係だが、達也の恋人に目撃されてしまう。


「...たっちゃん?出張じゃなかったの?その人、誰?」

声に怒りが滲まないように、あゆみはなるべく無感情に言った。

自分の恋人が、知らない女の肩を抱き、今まさに彼のマンションに入ろうとしている。

しかし、こういった局面で感情に流され激昂などするような女は、虚しい結末を迎えるのは分かっている。

あゆみは加害者になってはいけない。哀れな被害者であるべきだ。

一瞬、達也が隣の女に何か囁いた。

綺麗な女。

歳はあゆみと同じくらいだろうか。化粧気はなく、白い肌と絹糸のような髪の美しさ、華奢な身体つきが異様に目を引く。服も派手ではないが、質が良さそうなことは一目で分かる。

何よりその女には、同性の自分でもヒヤリとするほど、妙な色気を放っていた。

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