次のデートは「シンデレラモード」で印象付けろ
2回目は、土曜日の夜に目黒の『鮨 りんだ』へ。
前回盛り上がったし、彼は期待して来ますよね。そこで前とは違うキャラで、揺さぶりをかけます。
例えば、我儘っぽい態度を取るとか。「これ、食べたい」と言って、彼の分もさっと取ってしまう。
男性って、こういう風に振り回されるのが好きだから。彼も、嬉しそうに「好きなの食べていいよ」って私に譲ってくれました。
男の人は、尽くされた女より、自分が尽くした女に価値を感じる。自明の理です。
そしてこの日は、シンデレラのように、24時前に帰ります。「素っ気ない」ターンです。
すると彼は、勝手に想像を巡らせます。「楽しかったのは俺だけ?」「もう少し一緒にいたかった」など…。
こうやって、帰ったあとの余韻を残して、自分を印象付けるんです。
1回目のキスは、あえて避けよ
そして迎える、3回目のデート。彼は六本木の『ル スプートニク』を予約してくれました。
選ぶ街に一貫性がないあたり、頑張ってお店探しをした若者であることが伺いしれますよね。
お互いのお気に入りのワイン話に花が咲き、酔いも深まってきた頃。彼がおもむろに提案してきました。
「俺の家に、とっておきのワインがあるんだ。一杯だけ飲んでみる?」
家に行ったらそれでだけでは済まないだろうと思いましたが、ワインに詳しい彼が「とっておき」とまで言うなら飲んでみたい。そんな気持ちを盾にして、承諾しました。
翔君の家は、麻布十番駅から徒歩5分のところにありました。
ソファに座って2人でワインを飲みながら(深い渋みがとても美味でした)、たわいもない話をして…26時くらいでしょうか。彼がそっと、横にくっついてきて。
そのまま、キスされそうになりました。
一旦、すっとキスを避けて、それから悪戯っぽく微笑みかけました。私、クロージングまでは翻弄する手を緩めません。
すると彼は不安そうな様子で、「…いや?」と聞いてきました。
相手から「好き」と言わせる誘導ワードで、とどめを刺せ
そこで私はにっこりと笑いながら、決定的な言葉をささやきます。
「遊びなら、いやだな」
私のこと好き?と下手に出て聞くことなく、男性から気持ちを言わせる、誘導の言葉です。
彼、驚いたように言いました。「好きじゃないと、こんなことしないよ」って。
「好き」と言わせたのだから、陥落したも同然。私は満ち足りた気持ちで、彼に身をゆだねました。
翌朝、家を出るとすぐに、次はいつ会える?と彼から連絡が来ました。完全に、追わせている私の勝ちです。
「付き合おう」とは言われてませんが、もう大人ですから、そんな野暮なこと言いませんよね?
翔から見た、恋愛ゲームの裏側
こんにちは。翔(27)です。
赤坂の外資系保険会社で、営業をしています。
奈々美ちゃんは魅力的です。ほっそりと引き締まった脚、自信に満ちた強気な瞳。我儘で、甘え上手な性格。
こういう気位の高そうな女性を陥落させるほど楽しいことは、そうそうありません。
とはいえ、ここ東京は、猛者のハンター達がしのぎを削りあう恋愛戦場。レッド・オーシャンで戦う僕達には、時間はいくらあっても足りません。
僕は狙いを定めたら、3回目のデートでクロージングすると決めています。
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