結婚して家を買い、そして子どもを授かる。
今まで「幸せ」だと信じて疑わなかったもの。
しかしそれを信じて突き進んでいくことが、果たして幸せなのだろうか?
外資系化粧品会社でPRとして働く祐実、29歳。
これは東京でもがき苦しむ女性の、人形町を舞台にしたある物語―。
結婚生活3年目。水天宮へお参りに行き、子作りに励む祐実と純だったが、祐実は徐々に今の生活に疑問を持つようになる。
「祐実、もう寝ちゃった?」
純の問いかけに、祐実は思わず身を縮こませる。
その言葉に答えず寝たふりをしていると、純はベッドに入ってきて後ろからぎゅっと祐実を抱きしめた。
「……ん」
寝ぼけたふりをし、また目をつむる。
純は諦めたのか、5分もすると安らかな......
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