部屋見るオンナ Vol.14

アラサー女子の二日酔いで悲惨な週末。ヘルシーな生活は、この街で手に入れよ!

あなたが東京で住みたい街は、どこですか?

なりたい自分に近付ける街、等身大の自分を受け入れてくれる街、お気に入りのレストランがある街。そう、街選びの基準は人それぞれ。

広告代理店に勤務するサトコ(32歳)は、一体どこに辿り着くのか。

その行く末をご覧いただこう。

同棲を解消して部屋探しを余儀なくされたサトコは、石神という不動産屋と共に様々な街と部屋を見て歩くことになった。

前回は、アラサー女子こそ楽しめる飯田橋へ行った。そこでサトコは、石神と食事に行くため部屋探しをやめると宣言した。


「何ですかサトコさん、その投げやりな発言は」

石神は呆れた表情で言った。

「第一、今まで見た中から決めますなんて一方的に言われても、部屋が空いているとは限りません。そんな勝手な方だとは思いもしませんでした」

石神の言うことはごもっともだ。反論のしようがない。だが、サトコも言ってしまった手前、後に引けなくなった。

「どうせ、もう決めなきゃいけない時期ですし。ちょうどいいタイミングなんだと思います。第一希望の部屋が空いてなければ第二規希望の部屋にします。きっとそれも何かの縁だと思います。部屋探しも縁が大事なんですよね?」

言い訳するようにサトコが言うと、石神は難しい顔で黙り込んでしまった。その沈黙に耐えきれなくなり、サトコは口を開こうとしたが、僅かの差で石神が先に声を出した。

「ではサトコさん、こうしてはどうでしょう。実はもう1つ、ぜひともご案内したい部屋があります。そこまでは見ていただけませんか。その部屋も含めて、今までご紹介した中から選ぶのはどうでしょう。もちろん、まだ空いていればの話ですが」

石神の口ぶりは、「ノー」とは言わせない強さが感じられた。こうして、最後の内見が決まったのだった。

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