二人の男で Vol.11

二人の男で 最終回:生々しい男女の秘密が暴かれた。修羅場の末に、罰を受けるのはだれ?

愛するか、愛されるか。

東京の賢き女は愛されることを選び、愚かな女は愛を貫くというのは、本当だろうか。

堅実な優しい男と、危険な色香漂う男。

麗しき20代の女にとって、対極にある“二人の男”の間で揺れ動くのは、もはや宿命と言える。

そんな彼女の苦しみが、貴方には分かるだろうか。

主人公の詩織・29歳は、年下の男・正男と婚約中だが、年上の男・英一郎との道ならぬ恋にのめり込んでいく。そして、サキからの告げ口で浮気を疑った正男は、とうとう詩織のスマホを見てしまった


シャワーを浴びてリビングに戻った瞬間、詩織の身体は凍りついた。

正男が詩織のスマホを手にし、俯いたような姿勢で固まっていたのだ。

「......何してるの......?」

高鳴る鼓動を抑え、なるべく冷静な声を振り絞って話かけても、正男はピクリとも反応しない。シンと静まり返った部屋で、時計の秒針が刻む小さな音だけが、くっきりと聞こえた。

1秒1秒が、信じられないほど長い。

濡れた髪が首筋にじっとりと張りつき、嫌な悪寒が全身を襲う。詩織は身体が震えてしまわないように、必死で我慢していた。

「......しーちゃんこそ、何してんの......?」

長い沈黙のあと、かすれた小さな声と共に振り向いた正男は、魂の抜けたような無表情をしていた。

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