結婚できない女 Vol.7

結婚できない女:花嫁修業は逆効果?結婚に必要なのは、女子力ではなく生活力という事実

熾烈を極める東京婚活市場。

その中で「結婚したいのに結婚できない」と嘆く女には、いくつかの共通点がある。

ある行動により自分の市場価値を無駄に下げる女、逆に実態なく価値を上げ過ぎて機会損失している女……。

これまで、24時の誘いに乗る女都合のいい女提案してしまう女王子様を探す女食事会NG通告を受けた女〆のラーメンに行く女などの事例を紹介してきた。

今回登場するのは花嫁修業に勤しむ理恵。彼女が結婚できない理由とは?


理恵「いつだってお嫁にいける。準備は完璧なはずなのに」


「理恵ちゃん、お手紙届いていたわよ。」

毎週水曜日に通っているフラワーアレンジメントのレッスンを終えて、等々力にある実家に帰宅すると、母親から結婚式の招待状を手渡された。

理恵は、今年30歳になる。

30歳手前は駆け込み婚が増えるというが、理恵の大学同期たちの間でも再び結婚ブームが到来している。

確か、最初の結婚ブームは25歳の頃。ちょうど今の彼、博之と付き合い始めたばかりだ。

あれからあっという間に5年が経ってしまった。

―…まずい。

5年も経ったというのに、何ら変化のない自分の日常に、さすがに焦りを感じないわけにいかない。

「理恵ちゃんは一体、いつ結婚するのかしら?」

おどけたように言って様子を窺う母親を無視し、理恵はそそくさとリビングを離れた。

―私だって早く、結婚したい。

自室のベッドに横たわり、結婚式の招待状をぼんやりと眺める。

しかし残念ながら、3つ年上の博之からプロポーズの気配はない。関係はうまくいっているはずなのに、理恵がいくら結婚を匂わしてものれんに腕押し。

準備は完璧である。いつだって嫁に行ける。少なくとも自分では、そう思っている。

フラワーアレンジメントにお料理、今月から新たにポーセラーツも習い始め、新居で使うための食器まで手作りしている。

メガバンクの事務職をしている理恵は、実家暮らしなのを良い事に、稼いだお金は自己投資という名のお稽古通いに費やし、女子力アップに勤しんできた。

後は、博之からのプロポーズを待つのみ、なのだが…。

【結婚できない女】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo