結婚できない女 Vol.5

結婚できない女:まさかの参加NG通告。流されやすい女、2度目の食事会には呼ばれない

熾烈を極める東京婚活市場。

その中で「結婚したいのに結婚できない」と嘆く女には、いくつかの共通点がある。

ある行動により自分の市場価値を無駄に下げる女、逆に実態なく価値を上げ過ぎて機会損失している女……。

これまで、24時の誘いに乗る女都合のいい女提案してしまう女王子様を探す女などの事例を紹介してきた。

今回は、なんとまさかの食事会NGが出てしまった女の話…。


とにかく結婚したい女。


「どうしよう、もう1月が終わっちゃう!」

約1か月前のこと。青山に新しくできた『ELLE cafe』の窓際席で、亜季の前に座るPR会社同期のエリナが、悲鳴のような声を上げた。

ここはパリ?というような、お洒落な内装。柔らかに差し込む光がぽかぽかと暖かく、食後のカフェラテを飲みながら雰囲気に浸っていた亜季だったが、エリナの声で一気に現実へと呼び戻された。

「私、2人に言ったよね?すっごく当たる占い師の話。」

エリナは真剣かつ切迫した眼差しで亜季と、亜季の隣に座る奈津子に詰めよる。アイメイクが濃いめなのも手伝い、その眼力には凄まじいものがあった。

「…えーっと、何だっけ?」

亜季とエリナと奈津子は、仲良し同期3人組。ほとんど毎日ランチを共にし、ありとあらゆる話を共有しているが、正直なところ聞いたそばから忘れている。

とぼける亜季に、エリナは「もうっ」と頬を膨らませ、

「2017年。今年が私の最大の婚期で、これを逃すと次は…」

そう言ってエリナはムンクの叫びポーズをとり、もともと低めの声をさらに低くして続けた。

「2030年って言われたのよ。…私、43歳だし!」

3人は目と目を合わせ、しばし固まった。全員、今年30歳を迎える。彼氏のいない3人は不本意ながらクリスマスも共に過ごし、2017年こそ結婚すると誓い合ったのだ。

「私、本気出す。誰か紹介して。お願い…!」

両手を合わせるエリナの気迫に押され、亜季はつい「わかった」と答えてしまったが、エリナに紹介する相手がいるなら自分が名乗りを挙げているんだけどね…と、心の中で呟いたのだった。

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