欲望が渦巻き、誰もが成功を願う街、東京。
この大都会に長く住めば住むほど、大切な何かを失っていく気がしないでもない。
東京の独特な空気に飲まれて心の純粋さを失い、幼い頃に描いていた夢を失い、そして本来の自分らしさも徐々に消え失せていく。
長野県から上京してきた美穂と慎吾。大都会に揉まれながら、東京に染まっていく二人は都会の片隅でイノセントさを失わずにいられるのだろうか?
東京出身のマリエに対してコンプレックスを感じていた美穂と、美穂の長野時代の元彼・慎吾。
マリエに惑わされ続ける慎吾だが、後輩・理恵と一夜を過ごしてしまう。そして美穂はマリエと慎吾の衝撃的な写真をマリエから見せられ落ち込むが、理恵にもマリエの魔の手が及ぶ...?
都会で感じる田舎の良さ
「俺いつか東京に出て、成功して、美穂を幸せにしたいんだ!」
「慎吾、本当に?東京なんて、人が冷酷で皆他人に無関心。そして油断したら足下をすくわれて沈んでいく街だよ...」
「だから、いいんだよ。それが東京だから。」
◆
美穂はガバッと布団から飛び起きた。携帯を......
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