欲望が渦巻き、誰もが成功を願う街、東京。
この大都会に長く住めば住むほど、大切な何かを失っていく気がしないでもない。
東京の独特な空気に飲まれて心の純粋さを失い、幼い頃に描いていた夢を失い、そして本来の自分らしさも徐々に消え失せていく。
長野県から上京してきた美穂と慎吾。大都会に揉まれながら、東京に染まっていく二人は都会の片隅でイノセントさを失わずにいられるのだろうか?
東京出身のマリエに対してコンプレックスを感じている美穂と、遅れて上京してきた慎吾は日々東京に染まっていく。そんな中、慎吾はマリエの誘惑に惑わされ始め、遂に超えてはいけない一線を越してしまい、マリエのために美穂との連絡をシャットアウトした。
人生を狂わす魔性の女に盛られた媚薬
もう、マリエに夢中だった。
自分でもハッキリ分かる。これが底なし沼への道だということを。でも、止められなかった。
◆
—慎吾、大丈夫?どこかで倒れてたりしないよね?—
美穂から何度も連絡が来ていた。きっと本当に心配してくれているのだろう。何度も心が折れそうにな......
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