2018.03.05
大阪男子ファイル Vol.1「私は、大阪男が大好きだ」
そう堂々と言ってのけるのは、大阪で生まれ育ち、数々の大阪男と浮名を流してきた女・梓。
日本第2の都市である大阪には、球団にJリーグのクラブはもちろん、大企業の本社がいくつもある。
それに比例して、良い男もたくさんいるらしい。
だが、彼らは皆とにかく個性的との噂もある…。
梓が33歳で結婚するまでに出会ってきた、アホだけど愛すべき大阪男たち。その生態を赤裸々に語ってもらおう。
―梓、25歳の春―
「起業家さんって、普段お会いすることがないから是非、お話を聞きたいわ」
大阪・梅田の『ザ・リッツ・カールトン大阪』の披露宴会場で、梓は素直な気持ちを伝えた。
梓の目の前に立っているのは、伊藤篤人(27歳)。大阪で新進気鋭の若手企業家として最近よく名前を聞く男だ。
今日は学生主催のイベントが開かれており、篤人はこのイベントのゲストとして招かれているらしい。
梓はそんな男から突然声をかけられ、嬉しさと同時に戸惑いを感じていた。
藤原梓。大阪の北摂、豊中市出身で現在は中之島の広告代理店で契約社員として勤務する25歳。
母親と同じように幼稚園から帝塚山に入り、そのまま大学へと進んだ、いわゆる温室育ちの女。
広告代理店という華やかな世界でも物おじせずに、誰とでも対等に話ができる性格を気に入られることが多い。
声をかけてきた篤人も、そんな男の一人だろう。
OGとして参加していた梓は、大してすることもなくぼーっと会場内を見渡していた時、篤人が突然目の前に現れたのだ。
「お話を聞きたいわ」と、梓は満面の笑みで言ったものの、篤人の顔を見ようとしても視線はすぐに外れてしまう。
―これ、シルク?サテン?この青、なんて言うんやろ…?
梓の目は、篤人のファッションにくぎ付けになっているのだ。光沢のある生地に、幾何学柄のシャツに細身のサファイヤブルーのパンツという、そのド派手なファッションに。
―めっちゃ派手やな~。
そんな単純な感想しかでてこないほど、篤人はとにかく目立っていた。
「梓ちゃん、このあと時間があれば下のラウンジでお茶せえへん?」
ストレートな誘い。顔も悪くない。
ファッションこそ気になるものの、そこに目を瞑れば断る理由なんてなかった。
ちなみに豊中から帝塚山学院は遠くて幼稚園・小学校は通えませんよ〜
クルマで送り迎え付きならアリですが…
小学生を通勤ラッシュの朝の御堂筋線に乗せられますかいなっ
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