仕事でも恋愛でも、常に勝ち負けを意識し戦闘態勢を崩せない東京人たち。
人生の冬を迎え、心が渇いてしまったら、東京から1時間のオアシス・軽井沢で己を見つめ直すと良いかもしれない。
軽井沢で、東京人たちを出迎えもてなしてくれる女性がいる。美希、35歳。
これまで様々な東京人が美希の元で心の平穏を取り戻したが、今度は美希自身にも、夫・誠司の浮気が発覚。
絶望する美希の前に、美希の元カレで、軽井沢に別荘を買った雄一が現れるも、別々の人生を歩む2人はすれ違うのだった。
逃げていたら、何か変わった?
「美希ちゃん、よく来てくださったわね。誠司さんも、お元気そうで何よりだわ。」
三笠通りの邸宅でフラワーアレンジメントサロンを主宰しているマダム小暮が、頭についた仰々しい羽を揺らして、誠司と美希を迎えた。
「マダム!ご無沙汰しております。」
マダム小暮のことを、軽井沢......
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