2回目:銀座の高級すっぽん屋で、財力をさりげなく示せ?
「こちらには初回デートで感触が良く、今後も大切にしたいと思う女性を連れて行きます。どんな女子でも目がトロンとなる、とっておきの勝負店 」
と圭介が話すのは、銀座の『喰切り 江ぐち』。フカヒレに燕の巣と高級食材のオンパレード。誰もがウットリする理由はよく分かる。しかし、本当の狙いは、ここに連れて行ける“財力”があることを示せる点だという。
「分かりやすいアピールかもしれませんが(笑)、レストラン選びってプレゼンに似ていると思います。ここは、食事だけでも客単価4万円。お酒も飲むので結構な額になりますが、賢い女性は事前にお店の値段を知っているので皆笑顔でデートに来ます」
女性は、男性が思うよりはるかに厳しい目線で、レストランを通して男性を値踏みしている。その値踏みシステムを理解している圭介は計算高いが、ある意味賢い。
そんな圭介の作戦は功を奏したようだ。
「圭介さんって本当に素敵ですね」
この後二人は並木通りに出て、手を繋ぎながら二軒目のバーへ移動した。
さおり「さらっと銀座の高級店に行けるのは、大人な男」
「銀座の高級店にさらりと連れて行ってくれるのは、大人の男性の証。そして中々女性同士では行けないようなお店にデートで連れて行ってくれる人は、かなり高評価です。自分でも行けるようなお店は、女友達とも行けますしね」
女子会で行けないような店を選ぶと、成功率は上がるようだ。
「良いお店に連れて行ってもらって、喜ばない女性はいないですよね?また、経済面でも合格、と判断しました」
圭介の計算高い目論見は成功したようだ。
この記事へのコメント
コメントはまだありません。