精神科医エレナ Vol.9

精神科医エレナ:不倫を科学する。なぜ女は不倫を繰り返すのか?なぜ既婚者はモテるのか?

慌ただしく、そして力強く、東京を生き抜く男たち。

だがしかし、東京で暮らす男は皆、煌きながらも、密かに心の闇を抱え戦っている。

いくら頑張っても果てしなく渇き続けるそんな東京砂漠に、一滴の雫の如く、彼らの闇を癒す存在がいた。

エレナ、29歳。石川県出身。職業、精神科医。

国産を愛する「崇成」、ピュアすぎる「ケイ」、浮気性の「忠之」、能天気な「輝夫」、強敵の「黒崎」…数々の男たちの悩みを解決してきたエレナ。

最愛の元彼「サトル」との再会を機に、ついにエレナ自身が口を開く―。


エレナです。道ならぬ恋の話をします。


エレナです。先週、重さと軽さの話をしました。今日は私と「軽さ」の出会いについて話をさせてください。

最初に断っておきますが、これは「道ならぬ恋」の話です。不快に思う方も、そんなもの恋じゃないと笑う方もいるでしょう。

言い訳するつもりはありません。そういう方は、どうかここで読むのをやめて下さい。でも、もしも似た境遇の方がいて、私の話に耳を傾けて何か考えていただけたら嬉しいです。

洵、38歳。埼玉県出身。職業、裁判官。


当時私は20歳。38歳の彼はその年、札幌地裁の裁判官として単身赴任してきました。

法医学教室に出入りしている彼と知り合い、意気投合した…そう、思っていました。

今ならわかりますよ。18歳年下の女子大生と「自然と意気投合」するわけがない。そして3年限定で単身赴任中の彼にとって、「地元の女子大生」がいかに手軽な存在だったか。

地方都市は事件関係者との遭遇率が高いから、という彼の言葉を信じて、会うのはもっぱら彼の家でした。

「日本の裁判所では木槌は使わないんだよ」「極道の奥さんは本当に美人が多くてさ」―そんな小話を、好奇心旺盛な私は目をキラキラさせて聞きました。判決が出て彼の名前が新聞に載ると、律儀に切り取って保管しました。

月に1回、部屋や水回りが急に綺麗になって冷蔵庫の中身が増えている日がありましたが、目に入りませんでした。

既婚者はモテる。その理由は?


独身男性の多くは「断られたらどうしよう」「傷つきたくない」という思いから女性へのアプローチが冗長になって、チャンスを逃しがち。

既婚者は「ダメでもともと、いけたらラッキー」という程度で女を口説くので、リスクを恐れずに歯の浮くようなセリフを連発する。その熱心さの割に、断ればあっという間に諦めて次にいってしまう。

大胆さと引き際の絶妙なバランス。私もそうでしたが、恋愛経験のない女は馬鹿みたいに簡単に堕ちてしまうんです。

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