精神科医エレナ Vol.4

精神科医エレナ:エレナも惚れた『セスナ』所有の経営者。その呆れるほど『ゲスな』悩みとは?

慌ただしく、そして力強く、東京を生き抜く男たち。

だがしかし、東京で暮らす男は皆、煌きながらも、密かに心の闇を抱え戦っている。いくら頑張っても果てしなく渇き続けるそんな東京砂漠に、一滴の雫の如く、彼らの闇を癒す存在がいた。

エレナ、29歳。石川県出身。職業、精神科医。

これは、彼女が東京の男たちの心の闇を解決していく物語である。

美人形成外科医の悪友サトコから強烈な結婚宣言を受けたエレナ。その後国産をこよなく愛する「崇成」、ピュアすぎる恋愛観が仇となった「ケイ」と会ってきた。

今日の患者様は46歳、経営者の「忠之」。念願のセスナを購入したばかりという彼は、一見輝いて見えるが…?


サトコからのLINE。「エレナが好きそうなタイプ」とは?


サトコ:今日の患者→忠之、46歳社長さん。とにかくエレナが好きそうなタイプだから、よろしく。

「社長系」は守備範囲外なのはサトコも知っているはずだが、そのサトコが言うなら間違いないだろう。エレナは麻布十番に向かうタクシーのなかで少し前のサトコとの会話を思い出した。



「ほんとエレナって、地味な男が好きだよね」

「うん。昔ながらの銀行員みたいな。皆と同じスーツを着て、上司の命令を粛々と聞いて、毎日淡々と仕事をして…オスっぽさを抑圧して生きてる感じが、堪らない。好きなタイプは吹越満」

「うわ、変態!…まあ浮気しないし良いんじゃない」

「ううん、私、浮気する男のほうが好きなの。浮気性な人って、人のズルさが分かってる優しくて甘い人だから。私の統計だと、キャバクラに行かない男はモラハラが多い」

「出た、世界一エビデンスの低い、エレナ統計!ほんとあんたってバカだよねぇ」



女には、男の肉体に欲情するタイプと知能に欲情するタイプがいる。サトコは前者だという。エレナは断然、後者だ。

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