精神科医エレナ Vol.7

愛するとは、○○○こと。精神科医エレナの出した答えとは

慌ただしく、そして力強く、東京を生き抜く男たち。

だがしかし、東京で暮らす男は皆、煌きながらも、密かに心の闇を抱え戦っている。

いくら頑張っても果てしなく渇き続けるそんな東京砂漠に、一滴の雫の如く、彼らの闇を癒す存在がいた。

エレナ、29歳。石川県出身。職業、精神科医。

国産を愛する「崇成」、ピュアすぎる「ケイ」、浮気性の「忠之」、能天気な「輝夫」…数々の男たちの悩みを解決してきたエレナ。

先週は最悪の恋愛観を持つ麻酔科医「黒崎」が登場。彼とエレナの対決が、今夜始まる。


悪魔の酒、アブサン。完全に黒崎のペースで夜が始まる。


「悪魔の酒を飲みに行こう」

エレナを誘ったのは、“悪魔の酒”アブサンの専門店『バー トラム』

「お連れ様はアブサンが初めてでしたら、飲みやすいカクテルにしましょうか」

「いや、彼女は大丈夫ですよ」

僕は、バーテンダーの気遣いを断ってストレートのアブサンを注文しました。

緑色のアブサンに給水機から水を垂らすと、少しずつ白濁していきます。その様子を「すごいすごーい」と喜んで見ているエレナは、なんてことはない、ただの女でした。

「優しい男」なんて思われたら、最悪。


優しい男がモテる、というのは真っ赤な嘘です。というより、それはモテない女にしか通用しません。

モテる女はひととおりの男の扱いが分かっていますから、男を見下し退屈しています。だから最も避けるべきは「またこのパターンか」と思われること。逆に「今までにない体験をさせてくれるかも」と思わせれば楽勝です。

どうやったらそう思わせることができるか?答えは、チヤホヤされるのが当然と思っている彼女たちに「お前なんて大したことないよ」という態度で接することです。

そんなこと知ってるよ、と思うかもしれませんが、実践するのは意外に難しい。「普通に、真面目な」恋愛経験を積んできた男たちは、女に対する憧れや幻想が捨てきれない。彼女たちにそれをかぎ取られたら最後、「圏外」判定されるか、良くても「私の取り巻きの一人」に加えられておしまいです。

僕が数百人の女から学んだことは、「女なんて大したことない」という一言につきます。これを学べば「僕と仲良くなってください」ではなく、「来なかったら後悔するよ」という態度がにじみ出る。

これが、良い女にほど、効く。彼女たちは足を組んで余裕の表情で男を見下しながらも、圧倒的な力で征服されるのを心のどこかで待ち望んでいるんですから。

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