代理店女子マリア Vol.7

代理店女子マリア:突き上げ力は後輩力!平成生まれはインターナショナルか、無礼者か

広告代理店にはびこる、「チャラい」「遊び人」のイメージ。

広告代理店勤務の正社員女子たちにとって、代理店への先入観はレッテル以外のなにものでもない。

港区の大手広告代理店で、営業として働くマリア、29歳、彼氏なし。

9月を恋愛強化月間と名付けたマリアは、年下の仮氏・ケイに告白することを決意。同期・柳沢の送別会では、幹事として大成功を納めるが、その夜、後輩・篠原と柳沢が同じタクシーに乗り込み、一線を超えてしまったことを、マリアはまだ知らなかった。


夜のオフィス、マリアがこっそり覗くマル秘のサイト・・・


キョロキョロ、よし。

周囲に人がいないことを確認すると、マリアは会社のデスクトップからこっそりと転職サイトを開く。

同期・柳沢のベンチャー企業への転職は、マリアにそれなりのインパクトを与えた。有休消化に入った柳沢、いつも見ていた横顔の変わりに、空っぽになった隣のデスクを眺めていると、焦る気持ちを一層掻き立てられた。

手始めに転職サイトに登録してみたものの、なかなかいい募集は見つからない。正確には、「給料のいい」募集が見つからなかった。


年収800万以下の生活には、もう戻れない。

就活の勝ち組は、人生のモラトリアムへ


学生時代、広告代理店を夢見たマリアは、クリエイティブという領域そのものへのやりがいや憧れだけで会社を選んでいた。給料は二の次、三の次だった。


高い倍率を見事くぐり抜け、今の会社に内定をもらい、希望通りの配属先に進むことができた入社1年目。今考えると、あの頃が社会人生活の頂点だった。

改めて柳沢を思い出すマリア。

リスクを取るなら、今年がラストチャンスかもしれない。年収項目は一旦無視して、マリアは興味を持った会社に思い切って「応募」ボタンを押した。

「先輩お腹空いたー!」

パソコンをシャットダウンしようとした時。
マリアを後ろからハグしてきたのは、プロモーション部の後輩・篠原だった。

【代理店女子マリア】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ