フリーアナウンサーの闇 Vol.6

フリーアナウンサーの闇:引きずり落とす敵は身内にいる。女子アナというタイトルを潔く捨てた本当の理由

女子アナ。

この響きに、人は夢と憧れを抱く。

美人で知的な高嶺の花というイメージが強く、女性はテレビに映る華やかな仕事に憧れ、そして男性はその一歩奥ゆかしい女性像に憧れる。

永遠に汚れのない純白な存在。そんな妄想像が世の中に浸透しているが、実際のアナウンサーは少し違う。華やかな世界の裏で、笑顔で足を踏みあい、蹴落とし合いながら上を目指す。

そして近年では所謂フリーと言われる、局に属さずに活動するフリーアナウンサーが増加し、一昔前のアナウンサーの人気絶頂時代は終わりを迎え、戦国時代に突入した。

これまでに親友にレギュラー番組を奪われた地方局出身の理香、女子大生という冠が外れると共に仕事を失ったお天気お姉さんの美奈、そして元局アナで後輩のスキャンダルを狙う涼子、アナウンサーという夢を追い続けるCA加代子、以前降板させられたワガママ局アナへの復讐に燃える智子を追った。

今週は?


<今週のフリーアナウンサー>

名前:絵美
年齢:33歳
前のステータス:キー局の局アナ
出身大学:一橋大学
年収:約480万円
趣味:海外のカフェ巡り

パティシエとなったアナウンサー


「いらっしゃいませ。今日はどのお菓子にしますか?」

自由が丘にある小さなケーキ屋さん。そこに元局アナで、人気を博していた絵美がパティシエとして働いている。入社前から絶対的なエースとして注目され、入社後も数本看板番組を持ち、活躍していた。

世間からの好感度も高い上、プロデューサーや他のスタッフ達からのウケも良い絵美は次々と仕事が舞い込んだ。幸か不幸か、後輩と同期が次々と辞めていき、絵美の仕事は増える一方だった。

局アナとして生きる道もあった。

—フリーになったら年収数千万円は確実—

そうとも言われていた。

しかし絵美が選んだ道は、街の小さなお店で働くパティシエだった。

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