フリーアナウンサーの闇 Vol.4

フリーアナウンサーの闇:アナウンサーになれずCAに。それでも諦めきれないアナウンサーの夢

女子アナ。

この響きに、人は夢と憧れを抱く。

美人で知的な高嶺の花というイメージが強く、女性はテレビに映る華やかな仕事に憧れ、そして男性はその一歩奥ゆかしい女性像に憧れる。

永遠に汚れのない純白な存在。そんな妄想像が世の中に浸透しているが、実際のアナウンサーは少し違う。華やかな世界の裏で、笑顔で足を踏みあい、蹴落とし合いながら上を目指す。

そして近年では所謂フリーと言われる、局に属さずに活動するフリーアナウンサーが増加し、一昔前のアナウンサー絶頂時代は終わりを迎え、戦国時代に突入した。

フリーアナウンサーは格差が強烈に激しい。そんなフリーアナウンサーの実態を、お届けする。これまでに親友にレギュラー番組を奪われた地方局出身の理香、女子大生という冠が外れると共に仕事を失ったお天気お姉さんの美奈、そして元局アナで後輩のスキャンダルを狙う涼子を追った。

今週は?


<今週のフリーアナウンサー>

名前:加代子
年齢:30歳
前のステータス:CA
出身大学:お茶の水
年収:約420万円
趣味:外郎売の朗読(*アナウンサーの発声練習の基礎で使用する文章のこと)

永遠に追いかけるアナウンサーという夢


加代子はどうしてもアナウンサーになりたかった。毎回テレビを付ける度に、アナウンサーを見る度に「ふぅー」と溜息が出る。

本来なら、私がそこに写っているはずなのに。

大学時代、アナウンサーの試験に落ちまくり、日系の航空会社のCAになった。(アナウンサー試験とCA試験を受ける人が被ることは全く珍しいことではない。何となく“綺麗”と言ってもらえる職業に女性は憧れる。)

CAになれて良かったね、と周りからは言われる。しかし加代子は全く納得がいっていなかった。私以上にアナウンサーに相応しい人はいないと未だに頑なに信じている。CA仲間にも「来年にはCAを辞めてまたアナウンサー試験に挑戦する」と話している。

客観的に見て、加代子は絶世の美女でもなければ物凄くスタイルがいい訳でもない。どちらかと言うとクラスの中間層にいるような感じで、全く華やかさもない。

それでも必死でアナウンサーの夢を追い続けようとする加代子のモチベーションはどこから来るのだろうか?

【フリーアナウンサーの闇】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ