2016.06.12
世界最高峰の美食タウン・銀座において、多くのグルメを魅了してきたフレンチ『ラール・エ・ラ・マニエール』。
そんな名店がこの5月、新たなシェフを迎え、期間限定の“お披露目特別ディナーコース”を用意すると聞きつけて、早速駆けつけた。結論から言おう。「今すぐ行くべし」! そう断言できる、正真正銘“特別”な新生『マニエール』をリポート!
正直、お得過ぎる……! 一流メゾンのシャンパンが、フリーフローに!
非日常という表現がぴったりハマるエレガントな雰囲気ともてなしこそ、『ラール・エ・ラ・マニエール』が生粋のグルメファンに愛されてきた理由。だが、そこに「ありあまるサービス精神」を追加したい。
なんせ5月に新シェフとして小清水寛美氏を迎えた『マニエール』が打ち出した、「シェフお披露目 シャンパーニュフリーフロー付きディナーコース」20,000円(税サ別、2016年6月末までの提供)が、お得すぎてすごいことになっているのだ!
オーナーソムリエの吉岡慶篤氏は、南仏『ジャルダン・デ・サンス』やパリ『レストラン ひらまつ』といった星付きレストランで活躍し、丸の内『サンス・エ・サヴール』支配人も務め、2009年に『マニエール』をオープンさせ、銀座界隈きっての人気店に押し上げた。
そんな吉岡氏がセレクトするフリーフロー用シャンパーニュは、全10種。リストの中には、あの「クリュッグ」の創始者が造りを学んだ名門「ジャクソン」や「ビルカール・サルモン」といった有名メゾンの1本も! リニューアルオープンの記念コースでは、「クリュッグ」や「サロン」をフリーフローのスペシャルアイテムとして出したこともあるそう。
今回も、フルコースとフリーフローを合わせて20,000円の価格を考えると、にわかに信じがたいコストパフォーマンス。ひと皿ごとに贅沢にシャンパンをペアリングしてもらうのも可能だ。
シャンパン以外に、赤ワインと白ワインも各5種ずつ用意され、ワイン好きならすべて制覇したくなるラインナップ。全部で20種あるので、制覇するには何度か足を運ばなくては!
魚の見えない魚料理に、ケーキ風フォアグラ?! 驚きあふれる料理の数々
ここで気になる新シェフ・小清水寛美氏は、今年4月までお台場にあるホテル『東京ベイコート倶楽部』にある『マルダムール』で5年間スーシェフを務めたという経歴の持ち主だ。
『東京ベイコート倶楽部』といえば、会員制リゾートホテルグループ「リゾートトラスト」の中でも、トップクラスの高級ホテル。会員制ホテルは掲載対象外のミシュランガイドなどに載らず、ゲストも限定されているため、知る人ぞ知る存在のフレンチが『マルダムール』だ。
シェフはかの『トゥール・ダルジャン』で腕を振るったファブリス・デュモンシェル氏。氏の下でみっちり5年経験を積んだ小清水氏は、言うまでもなく、正統派フレンチの担い手である。
骨も鱗もすべて使用した絶品メニュー「魚の全てを」
たとえば「魚の全てを」と題した魚料理。出てきた皿に魚の姿はまず見えず、上を覆うチュイルを割ると中からスープに囲まれたイサキのソテーが現れる。
実はこのチュイル、イサキの皮と鱗を砕いて作ったもので、スープのベースは、骨から引いた出汁。ひと皿でイサキの全部を味わい尽すという趣向に、思わず「なるほど!」と声が出る。
魚料理と肉料理の間には、「Gateau? ケーキ?」というメニューが。そのタイトルにあるように、見た目はデザートなのだが、さて中身は?
一見、ショコラフランボワーズケーキかと思える料理を割ると、中はフォアグラのムース。山椒の香りを効かせ、濃厚ながらさわやかな後味に仕上げている。サプライズのあるひと品だ。
次のメインの肉料理は鳩をチョイス。シェフがもっとも好きな食材・鳩へのオマージュをタイトルにした。前の料理のショコラの余韻からの、素晴らしい流れ。
料理に盛り込まれたドラマチックな仕掛けが、単なるサプライズに終わらないのは、確かな腕前を持つ小清水氏だからなせる技。
8皿に小菓子が付くコースが終わる頃には、どっぷりと満足感に浸れること間違いなし!
テーブルで解説を入れてくれる柔らかな物腰と優しい語り口の小清水氏、今後女性客からの人気が鰻のぼりになる予感も……?
この記事で紹介したお店
ラール・エ・ラ・マニエール
おすすめ記事
2017.11.03
初デート?勝負デート?恋の深度別、銀座のデート鉄板店10選
2017.03.28
銀座アンケート
食ツウ著名人6人に訊いた!本当は教えたくない銀座の”使える店”
2017.01.15
コリドー街の裏が熱い
銀座コリドーだけどしっぽりならここに流れろ!大人を包み込む路地裏の名酒場5選
2017.03.29
銀座アンケート
食ツウの著名人9人に訊いた!あなたが愛する銀座の旨い店はどこですか?
2016.03.29
国際線CAオススメ!絶対教えたくなかった手土産5選
- PR
2023.03.29
ストレス社会を生き抜くには「Yakult(ヤクルト)1000」が欠かせない。高みをめざす大人の背中を押す“かしこい”新習慣
- PR
2023.03.24
「終電までならいいよ」と言われ、男が2軒目に連れて行った意外な場所とは
2018.03.24
手土産に困ったら伊勢丹に駆け込め!2千円前後で買えるべスト手土産7選
2015.07.30
やみつきグルメ!本場博多のとりかわ焼き鳥「かわ屋」が東京進出!
2015.08.17
決戦は2軒目!接待の切り札になるバー6店
東京カレンダーショッピング
ロングヒット記事
2023.02.27
東京タワマン族
「下心はないから」と言われ、デート2回目で彼の部屋へ。しかしたった1時間で帰宅した、まさかの理由
2023.03.08
未解決恋愛事件
プロポーズの直前に、いきなり音信不通になった彼女。5年後、まさかの再会を果たした結果…
2023.03.17
スモールワールド~上流階級の社会~
親友の結婚式。入場してきた新郎を見て、女友達が思ってしまったありえないコトとは
2023.03.04
男と女の答えあわせ【Q】
「デートで高級店でもおごってくれる彼。私に気があるかと思っていたら…」男がフェードアウトした理由
2023.03.03
もう片隅で、凍えないよう
「なにこれ?」同棲初日。彼の段ボールを誤って開封したら、まさかのモノが入っていて…
2023.03.02
ゴールは結婚だけですか?
「ここって…」初めてのお泊まりデートで、女が年下男に連れていかれた意外な場所
2023.03.14
ナシ子先輩の幸福な人生
婚約破棄して別れた元カレを、インスタで発見。1年ぶりに見る彼の姿に、女が驚愕したワケ
2023.03.01
【ご報告】
【ご報告】:同期入社の男女が過ごした一度きりの熱い夜。いまだ友人同士ふたりが数年後に再び…
2023.03.19
男と女の答えあわせ【A】
美人だけどなぜかモテない女。男性から“イタイ女”認定されてしまうNG言動とは
2023.03.22
ソラノシタ〜成田空港物語〜
大切な人に会おうと帰国した、NY在住の女。成田到着直後、1通のLINEで泣き崩れ…
この記事へのコメント