第6話:「私よりイイ男との結婚なんて許せない」ライバルの女の悪意が、狼煙を上げる。
アンは、「絵に描いたように凡庸」な「ただの知人」に、「私の人生には関係のない人」というタグを一つ付け加えた。 しかし次の瞬間、その「絵に描いたように凡庸」で「自分の人生には関係のない」「ただの知人」から、もたらせれた言葉によって、アンの心は獰猛で荒ぶる暗雲がたちこめていった。
ー突然だけど、サエコって覚えてる?サークル1年のときにいたあの子!今、◯◯会社の社長と付き合ってるんだって。—
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第7話:罠を仕掛ける女と、罠にかけられる女。
火柱をあげる嫉妬に、批判めいた冷水を浴びせて、毒で鎮火。消火作業が終わった頃には、あたり一面、焼け野原のように真っ黒だ。 特段口を挟むでもなくニコニコと眺めていたさとみが、ふと、思いついたように、口を開く。
「ねぇ、それよりさ。今度、弁護士の友達から合コン頼まれてるんだけど、皆でいかない?」
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第8話:百戦錬磨の男と魔性の女。世紀の一戦が始まる?
さとみは焦りとも苛立ちとも分からぬ混沌とした感情を抱く。その感情が、"友達"である女たちへの心配なのか、女たちへの牽制なのか、男への嫉妬なのかは本人にもわからない。
その時、店の扉が開き、一人の女が入ってきた。
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第9話:"獲物”を見つけた男と女。野蛮な太陽が暴れだす・・・?!
サエコの登場により、焚き付けられた男は、紛れもなくタクミだった。
全員が揃ったところで、二度目の乾杯をする。 さとみの右隣にサエコが座り、そのまた隣にタクミという配置だ。
タクミは、サエコ越しにさとみへアイコンタクトを送り、唇を動かした。
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第10話:難攻不落のサエコに、忍び寄る魔の手。
狂ったような女好きのタクミだが、さとみが開いた合コンで出会った女たちに関しての報告は、非常に律儀で、さとみが聞いてもいないのに、「進捗:A」や「ごちになりました!」などの俺通信を一方的によこしてくるのだ。
しかしながら、今回ばかり、音沙汰ないとはどういうことだ。さとみは焦れてタクミに連絡をした。
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