その名は、サエコ。 #東京悪女伝説 Vol.8

東京悪女伝説:百戦錬磨の男と魔性の女。世紀の一戦が始まる?

役者は揃った。サエコを中心に、5人の女たちが繰り広げる攻防戦。 身近な女の、大富豪との熱愛発覚。 その時、女たちは何を思うのだろうか?池に投げ入れた小石の波紋が広がってゆくように、一人の女の熱愛発覚は、女たちの心をざわめかせて・・・

サエコのサークル時代の同期で、現在地方局の女子アナをしている"アン”が、サエコ熱愛の噂を聞き、悪意剥き出しに、何かを企んでいたようだが・・・「私よりイイ男と結婚するなんて許せない。」心に潜んだ毒は女たちを狂わせて行く・・・。

前回:罠を仕掛ける女と、罠にはまる女

仕掛けられた罠。知ってか、知らずか、サエコが嵌まる。


その誘いに、サエコはまんまと引っかかった。


「サエコちゃん、モテるから、私の顔を立てると思ってお願い。」

同期で一番派手なグループのリーダー格であるさとみの懇願に、サエコの顔に少しだけ勘繰る色が浮かぶ。しかし、一寸の沈黙ののち、笑顔で快諾した。

若干の「くささ」を感じとりながらも、罠にかかることで、虎子を得られるという算段か。
それとも、さとみの世辞を引き受けて、断り切れなかったお人好しか。
もしくは、その両者か、サエコの腹の中はわからない。


—サエコちゃん、来るって。—

グループラインで報告するや、女たちは、コロシアムの特等席で、剣闘士と猛獣の戦いを観戦する古代ローマ人の残酷ささながらに、熱狂して喜んだ。

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