学歴カレンダー Vol.5

学歴カレンダー:理科大卒の彼との上野動物園デート。理系男子から受けた強烈な洗礼とは

前回までのあらすじ

神奈川県の公立高校から、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、丸の内の大手人材会社に勤める絵理奈(28)。周りの友人たちは“恋愛対象になるのは最低でも早慶レベル"と口を揃え、彼女自身も様々な学歴の男とのデートを試みる。

早稲田卒の浩哉東大卒の宏太とデートをするが、なかなかうまくいかない。そんな状況に焦っていたときに出会ったのが日大卒の啓介だった。楽しいデートに心が揺れたが、彼は昔付き合っていた明大卒・哲也によく似ておりその好意を受け入れられない。昔の恋を懐かしく思っている時に出会った一風変わった男性とは?


理系男子こそ結婚相手に相応しいのはなぜ?


今日は、高校時代の親友である香織に久しぶりに会う予定だった。彼女は薬学部出身でやり手のMR。惨敗続きのデートに気分が落ち込み気味なので、的確なアドバイスをもらおうと思った。

場所は渋谷の『Brasserie VIRON』。パンの美味しさは言うまでもなく、何度行っても飽きがこない家庭的なフレンチが楽しめる。赤を基調としたクラシカルな内装も絵理奈の好みで、友人とゆっくりランチをしたい時によく利用する。

日曜日の昼下がり、ワインを飲みつつ近況を報告する。これまで出会った男たちの話を面白おかしく聞かせた。本当はもやもやしている状況を伝えたいのだが、つい本音を隠してしまう。年齢を重ねるごとに防衛本能ばかり働く自分に気づく。

日大卒の啓介の話をした時に、元カレ・哲也のことを思い出したと正直に話した。すると、香織の表情が変わった。昔の男を思い出して感傷にひたっている姿を見て、悩みの深さに気づいたようだ。

「旦那の友だち、紹介するよ。」

香織は大学時代に付き合っていた人と結婚してもう3年になる。男子校出身だから独身友だちが絶対いるはず。そう言ってiPhoneを取り出した。すぐ解決策を提案してくれるのが彼女らしい。

すると、早速返信が来た。東京理科大学出身、職業はSE。理系男子は経験がない。怯んだ表情を見せると、香織は理系男子の良さを説明してくれた。

「まず真面目で浮気しない。遊ばないので貯金は潤沢。女性に慣れていないから優しい。」

香織の夫は東工大出身の研究職で生粋の理系。真面目で穏やかな性格で夫婦生活も順風満帆らしい。そんな話を聞いていたら徐々に興味が湧いてきた。

晴海のホームパーティー出会った、チェックのシャツを着たイケメン


紹介された男性の名は聡、同い年の28歳。豊洲にある会社でSEをしているらしい。色白で鼻筋が通った端正な顔立ち。緑をベースにしたチェックのシャツに紺色のジャケットを羽織り、デニムを履いている。綺麗な顔立ちをしているが、今まで出会ってきた男性の華やかさに比べると物足りなさを感じる。

自己紹介を終え、話題は香織の夫が研究しているロボット開発の話になった。すると聡は、それに関連したシステム開発の話を淡々とし出した。専門的な内容で全く分からない。聡は男性ばかりの職場で女性と盛り上がる話題に慣れていないんだ、とフォローが入る。

その後、夫妻のマンションの購入話や香織のMRの苦労話などで盛り上がり、気づけば日が暮れていた。彼は、最初のシステム開発の話以外、3人の話を淡々と聞いていた。

帰り道、聡と一緒に勝どき駅まで歩いた。駅までの帰り道は数分間。連絡先を交換する気配もない。この人はLINEをやっているのだろうか、恐る恐る聞いてみるとすんなりとIDを教えてくれた。

彼のLINEのアイコンは外国車だった。恐らく車に詳しい人じゃないと分からないブランドだろう。その夜、意外なことに彼の方から連絡があった。

「今日はありがとう。楽しかったです。」

素っ気ない内容だったが、期待していなかった分の嬉しさがあった。

翌日から毎日LINEが来るようになった。今日1日の出来事を簡単に綴ったものだったが、好意を感じてくれているのかと思うと悪い気はしない。そんなやり取りが2週間くらい続いた。

しかし、次の誘いが来る気配はない。散々悩んだ挙句、食事に誘ってみた。しかし、連絡は返って来ず、今まで毎日来ていたLINEも途絶えてしまった。

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