学歴カレンダー Vol.2

学歴カレンダー:社会人デビューの東大卒商社マン。ちょっとやり過ぎな口説き方とは?

前回までのあらすじ

神奈川県の公立高校から、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、丸の内の大手人材会社に勤める絵理奈(28)。周りの友人たちは“恋愛対象になるのは最低でも早慶レベル"と口を揃える。彼女自身も、明治大卒の元カレからのプロポーズを断り、様々な学歴の男とのデートを試みる。

そんなとき出会ったのは、早稲田政経卒、ラガーマンの浩哉(30)。絵に描いたような早稲田男子に浮足立ったが、彼がファーストデートに選んだお店は『やさい家めい』だった。二度目の誘いはスルーして、大手商社マンとの食事会に期待する絵理奈だったが……?


東大卒の商社マン。頭のいい男は仕事の話で女を口説く?


今夜は、赤文字系の読者モデルに誘われた、大手総合商社マンとの食事会だ。幹事のレベルが高いと、男性陣への期待値も自然と高くなる。

場所は恵比寿の『NOS-EBISU』。地下に通じる階段を降りると、すぐにバーカウンターがあり、奥に広々としたテーブル席が見える。壁にはアート作品が飾られており、女子好みの小洒落た雰囲気だ。

男性陣は、幹事の男の元同僚。一目で高価だと分かるスーツにイタリア製の靴。ノリがよく、“あわよくば”感が全身にみなぎっている。

絵理奈の隣に座ったのは、宏太、34歳。東大出身の男だった。東大に合格した高校の同級生を何人か思い浮かべる。周囲には馴染まず、浮いていた印象だ。頭の出来が常人とは違うのだろうか。

情報源は、日系ビジネス誌は言うに及ばず、『ハーバード・ビジネス・レビュー』などの話が自然と出てくる。

懇願された二人きりの3次会。赤坂のシガーバーで1本10万円の葉巻を吸い出す?


仕事の話を感心しながら聞いていたその時。突然、テーブルの下にある絵理奈の手を握りしめてきた。唖然としたが、「ここで安売りしちゃダメだ。」そう思い、ゆっくりとその手を彼の膝の上に戻した。

一次会が終わり、二次会のお店へ向かう途中も絵理奈のそばをキープし、すかさず連絡先を聞いてくる。

「二次会は2人でしない?」すぐにLINEが来た。一瞬悩んだが、まだ2人になるのは早い。未読スルーして二次会のカラオケ会場に向かった。

カラオケも終わり、お開きムードの23時。宏太は耳元で囁いた。「もう帰るの?」

絵理奈は終電を気にするそぶりを見せたが、1時間だけ、と懇願してくるので、仕方ないな……という顔をしながら一緒にタクシーに乗った。

恵比寿から離れ、向かった先は『ル・コネスール赤坂店』という本格的なシガーバーだった。思わず周りの客を見渡した。彼らが手に抱えるアタッシュケースには、一体何が入っているのだろうか。そんな想像が掻き立てられる空間に魅了された。

宏太はキューバ産の葉巻を取り出し、手慣れた様子で吸い込む。高価なものだと1本10万円はくだらないという。

その手慣れた様子に違和感を覚える。そこそこ高給取りの独身貴族だとしても、1本10万円の葉巻を買うのだろうか。

テーブルの下で手を握ったり、甘い言葉で囁きながら葉巻を吸う。32歳、遊びたい男盛りだが、初対面の女性を口説く手段としてはやりすぎ感が否めない。

【学歴カレンダー】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ