第11話:女の嫉妬を甘く見ていた男の悲劇が、ついに始まる…!?
うつむいた愛子の顔を覗き込み、説得するような口調で、太一は言った。確実な証拠を突きつけられない限り、浮気の事実は絶対に認めないと心に決めていた太一は、いつも以上の落ち着きを演出する。
愛子は対照的に、浮気の確証もないまま自分が口走った言葉を後悔していた。 沈黙の後、愛子が顔を上げて口を開いた。
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第12話:vs.夫の彼女!妻の知らない夫の一面が今、暴かれる…!
—私が目黒通りを眺めてた時、太一はこんな景色を見ていたんだ…ー
同じ店でテーブルを共にしていても、自分たちの見ていた景色がまったく違っていたことに、愛子は切なさを感じた。 愛子は目線を落としソイラテのカップを見ながら、今日この店を選んだことを後悔していた。
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第13話:「遅咲きの狂い咲き女」と夫の浮気相手を評する、妻のプライド
浮気はショックですけど、それ以上に太一はこんな女と浮気していたのかと思うと、幻滅しました。「なんでこんな女と?」って。
私も含めた一部の女性たちは「高級品を模倣しているもの」は一切認めません、むしろ嫌悪しますよね。ダイヤモンドに似せたキュービックジルコニアや本真珠とは育ちが違う淡水パールのように。
そう、彼女は「ただの模倣」にしか見えなかったんです。
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第14話:ポップに浮気する30代男と、男を踏み台にする20代女の攻防
関係を終わらせたい太一と、引き下がらない葵。話は平行線のまま、早々に店を出て2人は別れた。1人になった太一は、家に帰る気にもなれず、駒沢通りを恵比寿方面に向かって歩く。
何度か来たことのある『バー ノアール』に入り、カクテルの中で艶やかに光る氷を、ただ見つめていた。
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第15話:34歳が思う、思い出したらきっと泣いてしまう夜の出来事
「また、シンガポールに行くことに決めた。今度は2〜3年なんて期間は決まっていない。10年以上、ベースを向こうに置こうと思っている。結婚してほしいとは言わない。ただ、側にいて欲しい。一緒にシンガポールへ行ってくれないか?」
寛はまっすぐ愛子を見たまま軽く手を組み、テーブルの上に置いている。料理人のように短く手入れされた爪、太く力強さを感じさせる指。愛子は今でも寛の手の感触を覚えている。 その手が、少しだけ震えていた。寛は真剣だった。それが、愛子には痛いほど伝わってきた。
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