第6話:元カレを前に、薬指を隠す女の心は後悔か欲望か
「俺は結婚してることを先にきちんと伝える主義だからね」なんて得意気に言ってる太一さんを見たら、奥さんが哀れに思えてきました。 あなたの知らない所で、旦那は若い女相手にくだらない自慢をしてますよって。
こんな人とは結婚したくないですね、絶対。 帰る家を持っている男は強いし卑怯ですよ、悲しいくらいに。
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第7話:「負け犬」の呪縛から解放された女たちが、手に入れたものとは…
家具にはこだわる愛子と恵だが、夫婦で大きな買い物をし、何十年というローンを払いながらこの場所に根を張ることを決めた友人が、とても眩しく見えたことを愛子は思い出した。
「急にどうしたのよ。でも、結婚ね。思うに当時話題になった『負け犬の遠吠え』は我々世代に恐怖を植え付けたよね。30歳までに結婚しないと『負け犬』呼ばわりされるって。」恵が食べるの止め、腕組みしながら話し始めた。
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第8話:遊びの恋を本気にさせた言葉、どうしようもない嫉妬が始まった夜
太一のことをどうしようもない男と思う反面、最近は家に泊まって行く回数が減り、寂しさから太一や、見たこともない太一の妻に対する嫉妬が少しずつ募っていた。
六本木ヒルズでバスを降りた後、2階へ上がり大きなオブジェを横目に映画館がある方へ向かった。
待ち合わせの時間までまだ少しあることを腕時計で確認し、エストネーションに入った。雑貨や化粧品を見て回り、奥の洋服が並ぶ方へ足を伸ばそうとした時、太一からの着信がきた。
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第9話:男の心を探るべく、臨戦態勢に入った女たちの焦燥と暴走…!?
腕時計を見て「遅くなっちゃたな」と今回はバーにも行かず、このまま解散しようとする寛に「もっと一緒にいたい」と言ったのは愛子だった。
少し困った顔をした寛は、「本当に?」と2回愛子に確認を取った。2回とも愛子は、コクリと首を縦に振るだけで、言葉は発しなかった。何かを訴えるように、そして命令するように愛子の瞳は、ただ潤んでいた。
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第10話:六本木のステーキハウスで露呈した、DINKSの絆の脆さと危うさ
寛との2回目のデートで苦々しい思いをした愛子は、あの時味わった惨めな気持ちから、まだ立ち直りきれずにいた。ヒールに傷が入ったルブタンは、すでに修理に出して美しい姿を取り戻したが、愛子の心が晴れるには、まだ少し時間が必要だった。
あの日から、寛とは連絡を取っていない。前回はお礼のメールを寛からくれたのに、今回はそれがないことが余計に愛子を落ち込ませていた。
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