東京☆ビギナーズ Vol.7

東京☆ビギナーズ: 飲んべぇ美女から学ぶCA事情。○○と名刺ジャンケンがお好き!?

前回のあらすじ

関西出身のインターネット広告営業マンのシンゴ(28)は、社会人6年目で突如、東京転勤に。
シンゴが担当する受注が決定していた案件が、実施直前で中止の危機に。クライアントのキーマンである宿敵、小和田常務への「秘儀:高級寿司土下座」によって乗り切り、無事トラブルを解決する。一人、蒲田でひっそりと祝杯を上げていたシンゴの前に、突如現れたのは…!?

東京☆ビギナーズ 第6話:倍返しだ!「寿司土下座」で挑む、羽田空港リベンジマッチ。

昭和と平成が入り混じる蒲田の中華料理屋に、突如現れた女性は?


「 あのぉ…、もしかして“高級寿司土下座”の方じゃないですか? 」

上下スウェットのラフな格好をした20代後半と思しき、知らない女性に突如、蒲田のくだけた雰囲気の中華料理屋『登亭』 で声をかけられたシンゴは、全く心当たりのないその顔に戸惑いを隠せなかった。

「すみません。どこかでお会いしましたでしょうか…?」

怪訝そうな顔をする彼を他所に、既に少し酔っぱらっているのか、女性は自己紹介をし始めた。

「私、羽田空港でグランドスタッフをやってる“夏美”って言います!急に声をかけちゃってごめんなさい、あまりに今日の高級寿司土下座 がすごかった物で…(笑)」

―なるほど。アレを見られていた訳か…。くぅぅう!恥ずかしい…。―

「良かったら一緒に飲みませんか?私にも高級寿司土下座のやり方を教えてくださいよ(笑)」

赤面するシンゴを構うことなく、蒲田の砕けた町の雰囲気も相まって、なぜか二人は一緒に飲む事となった。

飲んべえグランドスタッフ夏美のお仕事事情


「へぇー!あの高級寿司土下座って、他にもいろんなやり方があるんですねー!」

「そうそう!外人向けには、真っ赤なコートを背中にかぶってマグロの握りを表現すると、すごい喜ばれるねんで!コートと背中の間にパターゴルフの芝を挟んでワサビを表現するって言う高等なテクもあるねん(笑)」

普段からプロのサービス業に従事している夏美が聞き上手な事もあり、会話は非常に盛り上がっていた。
ちなみにこの高級寿司土下座は、シンゴが崇拝している、ベストセラー作家であり恋愛・ビジネスコミュニケーションの講師としても名高い「水野敬也」 氏からインスパイアされた技術でもある。

「どうしても普段サービス業をしている傍ら、クレーマーめいたお客さんもたまにいるからすごく大変で…。私も一回試してみようかな(笑)」

高級寿司土下座ができるグランドスタッフがいるとなれば、それはもうある意味対応力としては、無敵ではないだろうか。

「私、すごくお酒が好きで、職場も近いこともあってこの辺りに住んで、よくこんなラフな格好で一人で飲んでたりするんです。でも、航空会社の女子って基本的にみんなキラキラしているから、蒲田で一人千ベロする女の子なんて、同年代だとさすがに少なくって、ちょっと浮いてて…。

グランドスタッフ同士ならまだしも、キャビンアテンダント組が私のことをすごい冷たい目で見てくるのが丸わかりなんです。彼女たち、すごく意識が高いから(笑)」

話を聞いていると、どうやら九州の長崎から、上智大学の短大に進学したのを期に、上京してきたらしい。南の地域の出身ということもあってか、性格も夏のように元気で明るく、なによりとてもお酒好きのようだ。そして、少しだけギャルっぽい目力が強めの部類の顔の美人だ。

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