~コンテンツスタジオという体制で、最高のエンタメを世界に広めたい~
令和のニューリーダーたちに告ぐ
2025年の年末、Netflixで日本発のドラマが世界的に大きな話題となった。
明治時代を舞台にした岡田准一さん主演の『イクサガミ』。「時代劇をアップデートした」ともいわれる本作を制作したのは、監督や脚本家など映像制作の専門家が多く所属する「BABEL LABEL」だ。
コンテンツスタジオと自らを語り、一般的な制作会社とは一線を画す運営体制をとるBABEL LABELを率いるのが、山田久人氏。
大学時代から映像制作に打ち込み、当時からの仲間たちと今も作品を作り続けているが、考えているのは「いい作品を作る」ことだけではない。日本の映像業界が抱える課題を突破し、これから何をしようとしているのか。
日本のエンターテインメントを世界に広めるために、挑戦し続ける山田氏が語り尽くす。
金丸:本日は映画プロデューサーの山田久人さんをお招きしました。お忙しいところ、ありがとうございます。
山田:こちらこそ、お招きいただき光栄です。
金丸:今日の対談の舞台は表参道の『arca』。10席のみという隠れ家的な空間です。外苑前の人気イタリアン『malca』の系列店として2025年秋にオープンしたばかり。『malca』と同様に、アラカルト形式で気軽にイタリアンを堪能できるそうです。
山田:雰囲気がいいし、料理も楽しみです。
金丸:さて、山田さんが代表を務めていらっしゃるBABEL LABELは、「コンテンツスタジオ」と名乗られていますね。
山田:通常、制作会社はテレビ局や映画会社から依頼を受けて作品を制作しますが、我々BABEL LABELは一般的な制作会社と違って、自社で企画から制作、宣伝までを一貫して手掛けています。その違いが分かるように「コンテンツスタジオ」という名称を使っています。
金丸:そして、サイバーエージェントのグループ会社ですよね。
山田:BABEL LABELが設立されたのは2010年で、22年からサイバーエージェントグループに加わりました。
金丸:私はサイバーエージェントの藤田 晋会長とは長い付き合いで、以前、この対談にも登場いただきました。グループ入りは山田さんの方から働きかけたのですか?
山田:そうです。藤田さんとは「グローバルに届くクオリティのコンテンツを作る」という目標に向けて一丸となってやっています。グループ入りするときには、「サイバーエージェントグループの仕事をしていただいてもいいけど、一切気を使わないでほしい。優先する必要はない」とおっしゃっていただいて。
金丸:サイバー内に留まることなく、グローバルで通用するコンテンツ作りに打ち込んでほしい、ということですね。食や芸術をはじめ、日本文化は丸ごと輸出できる、というのが私の持論です。漫画やアニメは海外で人気だし、ドラマや映画だって受け入れられるはず。今日は、山田さんの生い立ちや日本のエンタメについてじっくり伺います。どうぞよろしくお願いします。




