~引っ込み思案だった自分に落語が扉を開いてくれた~
令和のニューリーダーたちに告ぐ
「NHK新人落語大賞」は入門から15年未満のプロの落語家がしのぎを削る大会だ。その源流は1972年に始まった「新人落語コンクール」にさかのぼる。
2021年、50年の歴史の中で初めて女性として優勝したのが、桂二葉氏だ。
特徴的なマッシュルームカットが目を引き、舞台上ではコロコロと表情を変え、ファンには愛嬌のある笑顔で応える。そんな現在の姿からは考えられないほど、子ども時代の二葉氏は引っ込み思案だったという。
心の中で「アホ」に憧れ、自分を出せないことに悩んでいた二葉氏は、どのように落語と出合い、人気落語家の仲間入りを果たしたのか。
金丸:本日は落語家の桂二葉(によう)さんをお招きしました。お忙しいところ、ありがとうございます。落語家の方に登場いただくのは今回が初めてです。
二葉:そうなんですか。呼んでいただけて嬉しいです。
金丸:今日の対談の舞台は『笄町 豪龍久保』です。ミシュランの二ツ星を連続で獲得した『豪龍久保』のスピンオフとして、2025年6月、開業の地にオープン。カウンター6席のみの落ち着いた空間で和食を楽しめるそうです。
二葉:人の多いところやと落ち着かないので、いいですね。
金丸:意外です。会食の機会も多そうですが。
二葉:打ち上げとかあるんですけど、ほぼ断らせてもろてます。独演会やと、ひとりで2時間くらいしゃべって、やせたんちゃうかなと思うぐらい疲れるし。実は昨日、鶴瓶師匠の「落語会」を勉強のために見に行って、打ち上げも誘っていただいたんですけど、マネージャーとふたりでごはん食べました。
金丸:そうなんですか。確か、二葉さんは鶴瓶さんの大ファンなんですよね。
二葉:なんですけど、他にも人がいっぱいいてはると気ぃつこて、ちょっと疲れてしもて(笑)。
金丸:二葉さん、めちゃくちゃ素直ですね(笑)。受賞後のインタビューも話題になりましたが、50年の歴史を誇るNHK新人落語大賞で、女性初の優勝を果たされました。女性の落語家が少ない中での快挙です。
二葉:大阪に300人ぐらい噺家がいる中で、女性は20人くらいですが、少しずつ増えてきてます。私が新人落語大賞をいただいたのは2021年ですけど、25年も女性が獲りました。これからどんどん変わっていくんじゃないかと思ってます。
金丸:それは楽しみです。今日は二葉さんがどのように落語の世界にたどり着いたのか、落語とどのように向き合っていらっしゃるのかをじっくり伺います。どうぞよろしくお願いします。




