尊敬。愛情。そして、下心。
男と女の間には、様々な関係性が存在する。
なかでも特に賛否を呼ぶのは、男女の間の“友情”は成立するかどうか。
その関係は、果たして「ゆるされる」ものなのか──?
Vol.1 <莉乃>
「ねえ、今夜の予定は?」
小説を片手に少し遅めの朝食をとりながら、私は彼氏の秀治に尋ねる。
「うーん。校了近いし、だいぶ遅くなると思う。そのあと飲みに行ったりするかも。莉乃の予定は?」
「私は今日は、仕事は夕方で終わり。夜は中目で飲んでくるよ」
これが、私と秀治の間で9年続いている、1日の始まりの会話だ。
ピラティススタジオを経営している私と、出版社勤務の秀治。
結婚願望のない私たちにとって共に暮らすこの生活は、「一緒の人生を生きる」というよりも、「それぞれの人生を持ち寄っている」ような感覚がある。
だから、同棲を始めた9年前──私が21歳、秀治が26歳の頃から、毎朝その日の予定を簡単にシェアするようにしているのだ。
お互いが気持ちよく、ずっと一緒にいられるように。この理想的な関係を、ずっと続けられるように。
ルーティンの会話が終わり気が済んだ私は、ダイニングテーブルの上で開いていた単行本小説を閉じ、また秀治に尋ねた。
「ねえ。…人って、ゆるしあえないのかな?」
この記事へのコメント
山盛り…え、ミニクロワッサンてこと?パン製品の中でも特にカロリー高いけど大丈夫?😂
同じ単語や表現が連続すると文章がしつこくなり無駄に読みにくさを感じてしまいますね。一方を別の言い回しに変えるとか読み返して不必要なら削除する等で改善出来るかと思います。これはけして粗探しではなくあくまでも提案です。作者の方がコメントを見てくれるかは存じませんが。