2024.12.20
SPECIAL TALK Vol.123令和のニューリーダーたちに告ぐ
華々しくライトを浴びるタレントたちの裏側で、企画や構成を担当する放送作家。テレビ番組などの制作では欠かすことのできない重要な存在だが、あくまでも裏方だ。
放送作家である勝木友香氏は『林修の今知りたいでしょ!』や『ホンマでっか!?TV』『夫が寝たあとに』『浜ちゃんが!』『ツッコミ芸人総会』など、多くの人気番組を担当する売れっ子だ。
もともと勝木氏は大手事務所に所属するモデルとして活躍していた。そんな勝木氏がなぜ立ち位置を表から裏へ変えたのか。
自分の意思で人生を切り拓いてきた勝木氏のこれまでの歩みを振り返りながら、挑戦を続けるために必要なものを探る。
金丸:本日は放送作家の勝木友香さんをお招きしました。お忙しいところ、ありがとうございます。
勝木:こちらこそ、お招きいただき光栄です。
金丸:今日の対談の舞台は2024年3月にオープンした西麻布の『七ひろ』です。高橋七洋シェフは銀座のワインバー『シノワ』や石かわグループの『レストラン ナンペイダイ』で料理長を務めてこられました。和食をベースに中華や洋食のエッセンスを取り入れた料理を楽しめるそうです。
勝木:ごはんもお料理も大好きなので、とても楽しみです。
金丸:料理系の番組を担当されたこともあるんですか?
勝木:あります。当時は食事に行く時も「いい人いないかな」と観察していたので、「飲食関係の方ですか」と何回か声をかけられました(笑)。
金丸:出てきた料理じゃなくて、手元や包丁や食材を熱心に見ておられたんでしょうね(笑)。いまはどんな番組を担当されているんですか?
勝木:明石家さんまさんの『ホンマでっか!?TV』や藤本美貴さん、横澤夏子さんがMCを務める『夫が寝たあとに』などを手掛けています。
金丸:放送作家って、多くの人にはなじみのない仕事だと思いますが、「放送」とついているだけあって、「テレビ用の」という意味でいいんでしょうか?
勝木:そうですね。ただ、テレビとひと言でいっても、バラエティ、情報、報道、スポーツなどあらゆる番組で出番があります。それにテレビに限らず、ラジオにも放送作家はいますし、最近ではNetflixやAmazonプライムビデオなど、新しい媒体も出てきています。
金丸:メディアは限定されないんですね。YouTubeであれ何であれ、さまざまなメディアで活躍の場があると。
勝木:ただ、放送作家は脚本家とはまたちょっと違います。物語をつくるというより、番組の企画や構成を考えるのが仕事なんです。
金丸:テレビ業界って、なんとなく体力勝負の側面が強そうだし、男社会のような感じがしますが。
勝木:いまは夜中の2時くらいに寝て、朝9時に起きるという生活をなるべく守ろうとしています。少し前まで朝の情報番組の芸能コーナーを週1で担当していたのですが、前の日に起こったことをまとめて、翌日の朝には放送しないといけない。だから夜にテレビ局に入って、オンエアまでに原稿を作っていました。
金丸:ということは、徹夜しなきゃいけない。
勝木:ですね。その週1の徹夜がなくなって、体調がよくなったんですよ。無理しちゃいけないなと改めて感じたし、体力のある男性の放送作家の働きを理想にするのも違うなと。むしろ、いまは私自身が女性放送作家のロールモデルにならなきゃいけない、という気持ちでいます。
金丸:素晴らしい。これまで女性の活躍が難しかったところに切り込んでいく方を、私は全力で応援したいです。ところで、勝木さんはもともとモデルでいらっしゃったとか。
勝木:いまでもお声がけいただいたらモデルの仕事をさせていただくこともあるんですよ。でも、あくまでもメインは放送作家ですね。
金丸:表舞台からなぜ裏方に回られたのか、興味をひかれますが、モデル出身の放送作家ってほかにもいらっしゃるんですか?
勝木:芸人出身の方はいらっしゃいますが、モデル出身は聞いたことないです。普通はやらないことだと思いますよ。現場であんなにきれいにしてもらって、ちやほやしてもらった経験があれば、こんなタフな生活は……(笑)。
金丸:それをご自身でおっしゃるとは(笑)。今日は勝木さんがどのように育ち、モデルになられたのか、そしてそこからなぜ放送作家の道を選んだのか、じっくりと伺います。どうぞよろしくお願いします。
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