2024.09.24
秋の足音も聞こえ始めたこの頃。近い将来の人気店は、いち早く押さえておこう。注目の新店6選を一挙ご紹介!
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2020年に、アジア人で初めてフランスのミシュランガイドで三ツ星を獲得した『Restaurant KEI』の小林 圭シェフ。
御殿場『Maison KEI』に続き、老舗和菓子店『とらや』との協業によるレストランを銀座に誕生させた。
その名は『ESPRIT C. KEI GINZA』。
こちらでは、最高の食材の美味しさを最大限引き出し、フレンチの枠にとらわれず“KEI”ならではの独創的なスタイルで提供。
メニューはアラカルト。また、シークレットメニューがあるなどゲストを高揚させるホスピタリティに満ちている。
小林さん曰く、ここは「食を追求した大人が行き着く“美食の研究所”」だ。
「アメーラトマトのサラダ アーモンドミルクとバジル」(¥1,900)は、液体窒素で凍らせたバジルのグラニテをサーヴ直前にかける。
「鳥山牧場 紡ぎ和牛 炭火焼き(フィレ)」(¥12,000/100g~)。
小林シェフが認めた牛肉は、脂が重くなく、赤身のきれいな味わいが特長。おろしポン酢・柚子胡椒・わさびの薬味セットかジュドヴォーと共に。
“KEI”のスペシャリテ「ヴァシュラン」の夏バージョン「ヴァシュラン エキゾチック」(¥1,800)はバジルソースが爽やか。
そしてディナーの前後に利用したいのが、上階にある『ST LOUIS BAR by KEI』。こちらは1586年創業、フランスが誇るクリスタルの老舗「サンルイ」と小林さんによる世界唯一のバー。
まばゆいクリスタルのコレクションと、レストラン同様に細部に至るまで隙のないインテリアの美しさは圧巻。
いずれも、上質を知る大人にこそ相応しい。
スタイリッシュなホテルやレジデンスに多く採用されている家具ブランド「STELLAR WORKS」。
“東洋と西洋”“伝統とモダン”といったコンセプトのもと世界の人気デザイナーと協業で、タイムレスなプロダクトを発表している。
この春、料理やアルコールに舌鼓を打ちながらその世界観にひたれる空間が出現。その名も『STELLAR WORKS Restaurant & Bar』。
非日常的な雰囲気や100席超というスケール感も話題だ。
レストランエリアでは、地中海リゾートの美味を
シェフの入江 誠さんは日仏の名店で長く研鑽を積み、料理長を務めた南青山『ピエール・ガニェール・ア・東京』ではミシュラン二ツ星を獲得するなど、華やかなキャリアの持ち主。
ここではボーダーレスな地中海料理を中心に、自由度の高いメニューを展開。
「あらゆるオケージョンに対応できる、そして、大人のコミュニティが生まれる場所になれたら」と語る。
目にも美しい「メカジキのカルパッチョ カンパリドレッシング」(¥2,500)は、カンパリリキュールに漬けた大根のピクルスが味とビジュアルのアクセント。
トロピカルカクテルの代表格「マイ・タイ」をアレンジし、ラム酒にパッションフルーツのジュースを合わせた「パッションのカクテル」¥2,000。
レモンの鮮やかさとほろ苦さを楽しめるスペシャリテ「ホタテ貝と塩レモンのリゾット」¥3,100。
テラス限定のフリーフロープランは1万円という破格!
赤坂御用地の豊かな緑が眼前のテラスは“都会のオアシス”という形容がふさわしい。
「マム グラン コルドン」のシャンパンを筆頭に、多彩なアルコールのフリーフローに4品のフードが付くスペシャルメニューは実にお値打ち。
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上質なインテリアに触れられるレストラン、開放感溢れるテラス、そして隠れ家的ポジションのバーを使いこなせば、大人の夜は思いのままだ。
下町情緒とクリエイティブな街並みが交錯する注目のスポット“清澄白河”。話題の店々が立ち並ぶ中、この5月にオープンしたのが『清澄白河 原田』だ。
どっしりとした一枚板の扉を開けるや、まず目を奪われるのは半円状の樟のカウンター。劇場型のオープンキッチンに立ちゲストをもてなすのは、ご主人の原田泰貴さん。
39歳ながら蕎麦割烹として知られた『日本料理 神谷』で19年、日比谷ミッドタウンの『そばがみ』でも5年間料理長を務めたベテランだ。
ここでも、旬の食材を盛りこんだ日本料理を主軸に打ち立ての蕎麦も提供。
その蕎麦も、コースのはじめに出る「からすみ蕎麦」にはしなやかな歯応えの更科蕎麦を、〆のせいろには力強い山形の出羽香りを外一で打つなど、細やかなこだわりよう。
コースの〆の「手打ち蕎麦」。メヒカリや丸なすなどの天ぷら2種とともに供される。
喉越し良くコシのある蕎麦に甘さを控えたもり汁がキリリと絡む。
「お客様が飲まれるお酒を想定してコースを構成しています」とは原田さん。
豊富にそろうワインや日本酒とともに、オリジナルのペアリングを楽しむのも一興だ。
“モダン・キュイジーヌの先駆者”と謳われる、南仏・モンペリエのレストラン『ル・ジャルダン・デ・サンス』。
Wシェフのジャック&ローラン・プルセル兄弟が紡ぎ出す繊細かつ軽やかな料理は、フランス料理の世界に新風を吹き込んだことで知られる。
フランス修業中に店を訪れてその味わいに魅せられ、彼らが料理を監修する丸の内『サンス・エ・サヴール』に2004年から参加。
12年間料理長を務めた鴨田 猛さんが今年7月、満を持して独立を果たした。その名は『Le Jardin de Kamo』。
大型ビルの高層階から水天宮の街に溶け込むコージーな店へ、とステージこそ変われど、プルセルシェフに薫陶を受け、磨きをかけた南仏料理は揺るぎない。
日本各地から届く旬の恵みをふんだんに使い、素材の組み合わせや香りの使い方、彩りの美しさで魅せる品々は驚きに満ちている。
「フォアグラと穴子のタルト ブルーベリー 万願寺とうがらしのピペラード」は、ブルーベリーと赤ワインを煮込み燻製をかけたソースが秀逸。
南フランスの郷土料理「カスレ」をアレンジした「小豆島産発酵生ハムと白インゲン豆のカスレ風コロッケ」。
鴨肉やソーセージなどカスレの具材をコロッケに仕立て、小豆島産のハムとともに。
「ガスパチョと雲丹のプリン 甘エビと黒レモンのアクセント」は、ガスパチョに必須だという「黒レモン」が爽やかに香る。
鴨田さんの料理に合わせてマダムがワインを選び、サーヴ。
温かみのあるもてなしに、心癒される時間を過ごしたい。
“焼き鳥激戦区”のひとつである中目黒。強豪がひしめくこの街に、ニューフェイス『焼鳥 角レ』が参入した。
恵比寿の人気店『鳥つた』の姉妹店。と聞けば、信頼度が俄然高まるというもの。
恵比寿とはガラッと趣を変えた空間はグレイッシュなトーンでまとめられており“ザ・焼き鳥店”といった雰囲気でないのがむしろ新鮮。
カウンターのほかに、ゆったりとしたテーブル席や周囲に気兼ねなく過ごせる個室も設えている。
安定感あるコースに時折入る独創的なひと品が、ちょうどいい刺激となる
こちらで主役に据えたブランド鶏は、鹿児島産の「きさ輝地鶏」。
霧島の広大な自然の中で健やかに育った鶏は、豊かな旨みを湛えている。
王道の「かしわ」には、力強い味わいの「きさ輝地鶏」のもも肉を使用。
「つくね」は鶏と鴨のひき肉をブレンド。卵黄を絡めていただく。
油揚げで鶏ひき肉と大葉を巻いた「きつね」は独創的な串。
串もの以外にもさまざまな料理を楽しめるコースでは、この「きさ輝地鶏」のたたきも登場する。
コース内でお椀が出てくるのもうれしい。この日はとうもろこしとじゅんさいだが、季節ごとに旬の食材を使っている。
料理はいずれもコース(¥7,700)の一例。
また、コース以外に焼き物のみの「お任せ6本」(¥3,300)や、焼き鳥店の枠にとらわれないアラカルトメニューがあるのも魅力的。
「中目黒で焼き鳥」は今や鉄板ながら、ここでならひと味違う夜が過ごせるはずだ。
世界的なコンペティションでの受賞歴を誇り、国内外にその名を轟かせるバーテンダー・後閑信吾さんが率いる「SG Group」。
“SG”=渋谷というイメージを覆し、丸の内に初出店した。その名は『The SG Tavern』。
『NARISAWA』初監修。フードのレベルの高さたるや!
店名にある“Tavern”とは「食事を提供する酒場」を指す。
その名の通りにフードメニューが充実している上、シグネチャーフードの監修はあの『NARISAWA』のオーナーシェフ・成澤由浩さんが手掛けたことでも話題だ。
成澤さんが外部のメニューに携わることは史上初だというが、さすがと思わせられる品々がそろう。
「神戸ビーフシチュー」(¥4,180)は、神戸牛のバラ肉を6時間以上煮込み、シンプルかつリッチな味わいに。
「マグロとキャビアとシャリ」(¥6,050)は、成澤シェフ秘伝のタレで本まぐろの中トロをヅケにし、キャビアと。
シグネチャーカクテルのひとつ「北極星マティーニ」(¥1,870)はウォッカベース。
パッションフルーツと柑橘系の香りを合わせ、無濾過ビールの泡をのせてモルト感も漂わせる。
店のコンセプトの源は、幕末期に薩摩藩からロンドンに密航した「薩摩スチューデント」と呼ばれる実在の若き侍たちの存在。
日本の未来を切り開くべく英国を目指した彼らにフォーカスし、旅先で触れたであろう食文化やカルチャーをイメージして、世界観を創っている。
特に、実在したイギリスの新聞の挿絵を模した壁画は必見。バックストーリーに思いを馳せてグラスを傾けよう。
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