2024.09.05
オトナの5分読書 Vol.31③読んだ後
脳をエンゲージしながら「読むインプット」をした後は、5分ほどでいいのでインプット後のアフターケアをしておきましょう。
・キーワードテスト
メモしてあったキーワードを振り返って、定義や説明を思い出す。
・アウトライン
インプットした内容の全体を箇条書きでまとめる。本の目次のように、それぞれの内容や詳細を、見出し、小見出しなどを使って箇条書きにして全体を把握する。
・まとめ
インプットした内容のまとめを書く。簡単なもので構わないので、自分のインプットの目的に対してどのような収穫があったのかを箇条書きで書いてみる。
・Q&A
プロジェクトや勉強などで他にも同じ内容を読んでいる人がいれば、お互いに説明したり質問したりしてみる。効果大のアフターケアです。
もちろん思い出せない場合は、インプットした書類や資料に戻って、改めて内容を確認します。しかし、すぐに戻るのではなく、まずは自分の頭だけで「うーん、なんだっけ?」と考えることが重要です。
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これまで解説してきた「アクティブ・リーディング」の手法は、アメリカでも注目されていて、学校や仕事の現場で取り入れられています。
ぜひ、自分の「読むインプット」を改善するために実践してみてください。よりクオリティーの高いインプットが叶うはずです。
3. 本書のココがすごい!
今回紹介した『スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長が教える 脳が一生忘れないインプット術』星友啓著(あさ出版)のすごいところは下記に集約される。
①「インプット」という学びの基本の行為について、科学的根拠に基づいて効果の高い方法を教えてくれている。
②ここでは紹介しきれていないが、YouTubeやポッドキャストなどの動画や音声での「読む以外のインプット」についても、効果的な方法を紹介してくれている。
③AI時代だからこそ、そもそもインプットするに値する情報なのか、というフェイクニュースを見分ける方法も学べる。
【著者】 星友啓(ほし・ともひろ)
Stanfordオンライン高校校長、哲学博士、Education; EdTechコンサルタント
1977年東京生まれ。2008年Stanford大学哲学博士修了後、同大学哲学部講師として論理学で教鞭をとりながら、Stanford Online High Schoolスタートアッププロジェクトに参加。2016年より校長に就任。
現職の傍ら、哲学、論理学、リーダーシップの講義活動や、米国、アジアにむけて、教育及び教育関連テクノロジー(EdTech)のコンサルティングにも取り組む。日本では慶應義塾大学特別招聘教授、横浜市立大学特任教授を務めている。
著書に『スタンフォード式 生き抜く力』(ダイヤモンド社)、『脳科学が明かした!結果が出る最強の勉強法』(光文社)、『全米トップ校が教える自己肯定感の育て方』『脳を活かすスマホ術』(ともに朝日新聞出版)、『子どもの「考える力を伸ばす」教科書』(大和書房)、『スタンフォードが中高生に教えていること』『「ダメ子育て」を科学が変える!全米トップ校が親に教える57のこと』(ともにSBクリエイティブ)などがある。
星友啓OFFICIAL WEBSITE/https://tomohirohoshi.com/
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