夏の恋 Vol.20

「結婚前の同棲しなければよかった」彼と付き合って4年。31歳女性が後悔する理由

この季節が来るたびに思い出す、あの人のこと。切ない思い。苦しくて泣いた夜…。

うだるような暑い夏が今年もやってきた。

これは、東京のどこかで繰り広げられる夏の恋のストーリー。

▶前回:デートで終電を逃して「タクシーで帰る」という29歳女。本音はお泊まりしたい…?


浅草の夏/瑞穂(31)


「あ!浅草特集してる〜。私たちもここ行ったよね」

土曜日の正午過ぎ。

遅く起きた朝から、ずっとつけっぱなしになっているテレビを見て、私は龍之介に話しかける。

「ん?」

龍之介は、スマホから目を離さず生返事をした。

同棲して5年目に突入する、私たちのいつもの風景だ。

「もう〜覚えてないの?初めてお昼からデートしたの浅草だったじゃん」
「そうだっけ?」
「そうだよ。明日お互い予定ないし、久しぶりに行ってみる?」
「え〜、もう8月終わるけど、まだ暑いよ…遠いし」

龍之介は、いいリアクションをしない。けれど、私は食い下がった。

「そんなこと言わずに、行こうよ!今年まだ浴衣着てないしさ」
「はいはい、わかったよ」
「やった〜!楽しみだなぁ」

ふたりにとって思い出がある、夏の浅草。私には、どうしても行きたい理由があるのだ。

この記事へのコメント

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No Name
夏の恋と言うより、ただ夏に別れを決意した話ですね。 特に感情移入も出来ず。日に3小説以上更新が有った頃ならもっと好意的な感想を持てたのかもしてませんが、最近少な過ぎるので、ふーんそれだけかと思ってしまいます。残念。
2024/08/16 05:3443返信1件
No Name
スマホから目を離さない男とよく4年も続いたなぁ。料理全然しないとかデート中に競馬レース見るのも勘弁だし、彼女の異変に全く気付かないもの、浴衣で暑くなったから帰って来たのに我先にシャワー浴びるとか。こんな男とうっかり結婚したら地獄。家事育児やるどころか手伝うスタンスすらないから。瑞穂も嫌な事は嫌と、きちんと伝えたりしてたのかなぁ?
2024/08/16 05:4843返信1件
No Name
龍ちゃんは最初瑞穂の外見に飛びついて声かけて来たから、美人は3日で飽きるじゃないけど...よく四年も続いたなぁと。身勝手過ぎるし気遣いゼロだしデート中競馬見なきゃとかテンション下がるし絶対結婚しない方がいいタイプ。しかし瑞穂が言う何年経っても褒めてくれたりデートを楽しみにするパートナーを探すのも難しい。
2024/08/16 05:2531返信3件
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