2011.04.21
おいしい“ワイン”と おいしい“ごはん” Vol.3小皿で満腹
グラスで満足
ワイン1杯、料理1皿でOKがうれしい
表参道『フェリチタ』での修業を経て、昨年10月に店を構えた金田真芳シェフ。開業するなら「ひとりでもできる店を、外食文化の根付く町で」と考えていたから、三軒茶屋の栄通り商店街の先にあるこの物件は、立地もサイズもどんぴしゃだった。天井の一部をアーチ状にしたり、造り付けのセラーを設えたりとさりげないこだわりが光り、小さな空間にはちゃんと華やかさがある。
ワイン1杯、料理1皿からOKと使い勝手は抜群な上、空豆とそのペーストを練りこんだ爽やかな冷製ニョッキにも、凝縮感のある香りと酒を呼ぶ塩気が絶妙な熟成ヒコイワシのマリネにも、料理人の技と創意がしっかり発揮されている。するりと飲めて味わい深いワインのセレクトもバッチリ。リストランテ仕込みの味を潔くカジュアルに楽しませるこんな店が、イタリア料理とワインをますます楽しくしてくれる。
※こちらの店舗は現在移転しております。掲載情報は移転前の情報です。
詳しくは下記レストラン情報をご確認ください。
京王井の頭線、富士見ヶ丘駅前に『三鷹バル』の2号店がオープンした。廊下に焼鳥屋の提灯が灯る昭和なビルの2階にヴェネツィアの居酒屋「バーカロ」を再現。元『三鷹バル』看板スタッフ、河合麻希さんが店長を務め、料理も担当している。なにしろこの河合さんが大のヴェネツィア好き。グラスで頼めるハウスワインには白、赤、ロゼ、泡のグラスワインのほかに、リキュールや蒸留酒までヴェネトの酒がひと通りずらり。
ポレンタを添えたタラのクリームや茹で豚の揚げ団子など、開店前にヴェネツィアに渡り、食べたり習ったりして覚えた郷土の味を1品1品丁寧に作っている。細腕ながら作る料理はしっかり飲ませる味で、地酒との好相性はいわずもがな。しかも1皿500円前後! 立ち飲みなのに長居してしまう居心地のよさは本店譲りと、両店を行き来する常連も続出中だ。
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