
「将来に何になりたい?」と子どもに聞いてはいけない!?ハーバード生たちに学んだ子育てのルール
「もっとキャリアアップしたい」「もっと洗練されたオトナになりたい」「もっとモテたい」
そんな上昇志向が強いオトナのために、東カレ編集部が厳選した“ワンランク上の自分になれるための本”を紹介します。
最近活字離れが進んでいる貴方も「5分だけ」読んでみてください!
今回、ご紹介するのは、『ハーバード生たちに学んだ「好き」と「得意」を伸ばす子育てのルール15』廣津留(ひろつる)真理著(講談社)。
▶前回:部下の「ほうれんそう」を待ってませんか?時代遅れの上司にならないためのコミュニケーション術
著者の廣津留(ひろつる)真理さんの一人娘すみれさんは、塾なし・海外留学なし、家庭学習だけで地元・大分の公立校からハーバード大学に現役合格&首席卒業しています。
廣津留真理さんは、その後娘さんへの家庭内の学習指導経験から編み出した「ひろつるメソッド」を確立しています。その一環で、現役のハーバード生を講師としたサマーキャンプを大分で開催して11年になります。
本書では、廣津留真理さんが実践した子育て・家庭教育と、1,000人以上のハーバード生との交流を通して得た知見をもとに、「好き」や「得意」を伸ばせる子の親がやっていることのルールを15個紹介しています。
その中から今回は、東カレ編集部が特に注目したルール3つをピックアップして紹介します。(ルールのナンバリングは、本書とは異なっております)
▼INDEX
1. ルール1:笑顔とユーモアを大切にする
2. ルール2:するべきことの優先順をつける
3. ルール3:将来のことを聞かない
4. 本書のココがすごい!
大事なのは失敗できる安心感
なぜユーモアが大切かというと、ユーモアは、失敗を笑い飛ばせるくらいの心の余裕から生まれるからです。
「どうして◯◯できないの」「◯◯できないなんてダメじゃない」と「減点方式」の家庭は、途端に笑顔がなくなり、暗くなります。そういう家庭で育った子どもは失敗や間違いを極端に恐れるようになります。
失敗を恐れて育つことの問題は、「間違えるくらいなら何もしないほうがいい」と、新しいことへのチャレンジをしなくなってしまうことです。
一方で、笑顔とユーモアがある家庭の子どもは、安心して失敗したり間違えたりできます。
「間違ってもOK。あとで修正すればいいのだから」と、自分の考えや主張を親や先生といった周りの大人たちに堂々とアピールできます。
このコミュニケーション能力や自己肯定感が、のちのち社会に出てから重要になってくるのは言うまでもありません。
世の中には1人でできる仕事はなく、自分の得意を差し出して、相手に苦手をフォローしてもらう、という関係を築くことが必要。
そのためには、いわゆる“かわいげ”があることがマストです。
“かわいげ”は、優秀な人だからといって備わっているわけではありません。失敗を笑い飛ばせるようなユーモアのある関係性のなかで育まれるもの。
ハーバード生たちは、もちろんみんなものすごく優秀なのですが、この“かわいげ”を身につけている人が多いのも事実。
それは、彼らは親に減点されるどころか、“I’m proud of you.(あなたを誇りに思うよ)”と言われながら育っているからだと考えられます。
子どもが変わる魔法の言葉がけ
どうしたら家が明るくなるのかわからない、という方のために今すぐできる方法をお教えしましょう。
否定文で考えたら、肯定文に交換して言葉がけするだけです。例えばこうです。
否定文:「なんで算数のテスト、70点しか取れなかったの?」
肯定文:「お母さんなんて昔、いつも50点しか取れなかった。すごい!」
否定文:「宿題まだやってないの?」
肯定文:「宿題大変なのねえ。◯◯くんのお小遣いから、宿題お助け先生雇っちゃえ!」
ストレートに否定せず、クッションをはさむ。減点方式をやめて、笑顔で全肯定する。これを毎日積み重ねるだけで、家庭は確実に明るくなり、子どもは劇的に変わります。
この記事へのコメント
この本、20年前に出会いたかった(子供はすでに23歳)
安福太郎アナもこういった家庭で育ったのかな?
失敗を恐れずに挑戦する力っていくつになっても大切だよね