三軒茶屋で13年間愛されたイタリアンが、学芸大学で再始動!
三茶時代から続く名物や、柔軟に変わるアラカルトで、大人たちを満たしている。
まるでガレージのような雰囲気の『caze』は、隠れ家感たっぷりで密やかなデートに最適だ。
五本木交差点近くの「ガレージ」では、ワイン片手に大人たちが語り合う
普段シャッターの閉まったその店は、夜になると落ち着いた隠れ家イタリアンに。
店内は、照明も壁も意外なほどスタイリッシュ。ただ、外枠はやはり“ガレージ”だ。
そんな不思議なバランスに、居心地の良さを覚える。
謎めいたガレージの正体は、昨年7月に開業したイタリアン『caze』。
店主の細貝真吾さんは三軒茶屋で40席以上の店を長く営んでいたが、料理と客により真摯に向き合うべく学芸大学に新店を構えた。
席数を16に減らし、漁師から魚を直送してもらうなど食材もアップグレード。ガレージをモダンな空間に改装し、席間の広い店にした。
自然と近隣の30〜40代が集まる店となり、仕事帰りに立ち寄る人も少なくない。
三茶時代から続く13年選手の名物!
元は高級店での修業が長い細貝さん。
確かな技術で舌の肥えた大人を満足させているが、中でも名物のラザニアが人気だ。
肉々しいボロネーゼの間にベシャメルとモッツァレラだけの層を作ることで味にメリハリが生まれ、表面に塗った牛脂が焼ける香りが食指を動かす。
ハフハフしながら食べて合間にランブルスコでも飲めば、イタリア的日常のご馳走。
それもひとり予算1万円弱だから、気兼ねない初デートにももってこいだ。
旬により柔軟に変わるアラカルトで、食材の美味しさに開眼する
「国産牛トリッパの白ワイン煮」(1,380円)は、トリッパの味を前面に出すよう他の具材を加えず、トスカーナ地方の野菜スープであるリボリータを下に敷いている。
ガルム(魚醤)に漬け、直火焼きにしたヤリイカを旬の野菜とともに、胡桃オイルとシェリービネガーのドレッシングで味わう「ヤリイカと春野菜のサラダ」1,480円。
生クリームと卵黄を使ったフランス風ソースで仕上げた「イタリア産ホワイトアスパラ」1,350円。
ミラノの郷土料理の「オッソブーコ-サフランリゾット-」2,800円。
牛スネ肉と香味野菜の旨みが一体化している。
天気や季節に合ったイタリアワインを用意し土着品種も豊富。
グラスも常時7種はそろえる(850円~)。メニューにひと言解説も。
賑やかな学芸大学で大人に支持される魅力とは?
~日頃の忙しさを忘れてリラックスできる場所に~
「席間に余裕を持たせ、自分たちだけの会話に集中できるようにしています。お客さまにはゆったり食事を楽しんでいただきたいですね」
■店舗概要
店名:caze
住所:目黒区中央町2-39-17
TEL:080-9463-3777
営業時間:18:00~(L.O.22:00)
定休日:水曜
席数:カウンター4席、テーブル12席
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