夜が明けたばかりの、港区六本木。
ほんの少し前までの喧騒とは打って変わり、静寂が街を包み込むこの時間。
愛犬の散歩をする主婦や、ランニングに勤しむサラリーマン。さらには、昨晩何かがあったのであろう男女が気だるく歩いている。
そしてここは、六本木駅から少し離れた場所にあるカフェ。
AM9時。この店では、港区で生きる人々の“裏側の姿”があらわになる…。
▶前回:彼氏の女友達と、3人で会うことに。親密すぎる関係に拗ねてしまい、最低な態度を取った結果…
Vol.9:唯(27歳)「こんな場所で、別れ話…?」
「ごめん。もう俺たち、やっていけないと思う」
六本木にあるカフェでモーニングを楽しんでいた私は、後方の席から聞き捨てならない言葉が聞こえてきて、思わず手を止めた。
それもそのはず。2週間ほど前に、全く同じ言葉を元カレから告げられていたから。
5年という長い月日を経て......
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