4.美食家が日常使いしている、秘密にしたい中華料理店@高輪
『華丘房』
店内にともる穏やかな灯りが、ふたりの心の壁を崩してくれる
高輪エリアの中でも高台に相当する「伊皿子坂上」。
少し前には上皇陛下ご夫妻が過ごされた「高輪皇族邸」もある閑静な高級住宅街に、心和む小体なチャイニーズが誕生!
オーナーシェフの丸山輝雄さんは、中国料理界の大御所・脇屋友詞シェフのもとで四半世紀にわたり切磋琢磨した人物。昨年秋、満を持しての独立を果たした。
『華丘房』では上海料理をベースに、時には四川や北京のレシピ・技法も柔軟に取り入れた丸山さん流のヌーヴェルシノワを、おまかせコースで提供する。
肩肘を張らずに上質な料理をいただく。そんなささやかな特別感が心地いい
常時8~9品が登場する、目にも楽しい「彩々前菜盛り合わせ」。
有頭海老の上海炒め、愛媛・今治産の鹿の煮こごり、広東風焼豚、よだれ鶏、砂肝の生グリーンペッパーなどバラエティに富む。
四川省でポピュラーな塩水発酵の漬物「泡菜(パオツァイ)」をソースに使った「新鮮魚の強火蒸し」。
この日の魚はイトヨリ。
旬の野菜を添えた「黒毛和牛のスネ肉 上海風煮込み」は、豚や鶏の骨、香辛料などを煮出した「鹵水(ルースイ)」と呼ばれる調味料で煮込むことで、独特のコクが生まれる。
料理はすべて、おまかせコース(9,350円)の一例。
◆
ホテルのダイニングなど、チームで切り盛りする大箱の店でも経験を積んできた丸山さんだが、ここでは料理に関してはすべてをひとりで。
そして、奥様が柔らかな接客でフロアを切り盛りする。
旬の野菜や新鮮な魚介類を使い、優しい味わいに仕上げた料理とアットホームな雰囲気が、リラックスできる時間を約束してくれる。
店を訪れると客席にセットされている、美しいショープレート。
コースの中でも、アンティークやヴィンテージの食器やカトラリーが惜しげなく使われる。
外観は至ってシンプル。
壁面には、中国の伝統的な意匠である丸窓をモチーフにしたデザインが施されている。
◆
料理もムードも、女性をときめかせる要素が盛りだくさん!
昨年に引き続き、間違いなくデートの切り札として重宝するレストランだ。
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